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「折鶴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

折鶴の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
裾《すそ》に、雪持《ゆきもち》の寒牡丹《かんぼたん》を、きっぱりと繍《ぬ》わせ、折鶴の紋のついた藤紫の羽織《はおり》、雪駄《せった》をちゃらつかせて、供の男に、....
売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
…」 「姉さんが、魂をあげます。」――辿りながら折ったのである。……懐紙の、白い折鶴が掌にあった。 「この飛ぶ処へ、すぐおいで。」 ほっと吹く息、薄紅に、折鶴....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
紅いと、緑なのと、指環二つ嵌めた手を下に、三指ついた状に、裾模様の松の葉に、玉の折鶴のように組合せて、褄を深く正しく居ても、溢るる裳の紅を、しめて、踏みくぐみの....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
が顔を見て微笑みたまいつつ、腕さしのべて、葉さきをつまみ、撓いたる枝を引寄せて、折鶴、木※、雛の形に切りたるなど、色ある紙あまた引結いてはソト放したまう。小枝は....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
していました。お堂の中には、小指の先ほどの括り猿や、千代紙で折った、これも小さな折鶴を繋いだのが、幾つともなく天井から下っています。何を願うのでしょうか。 淡....