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抜ける様
「抜ける様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抜ける様の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
登るのである、何でも之に違いないと其の穴へ潜り入ったが、其の狭い事は全く筒の中を
抜ける様で這って行く外はない、けれど幸いに之は短く、僅かに一間半ほど行くと、又も....
「秋毛」より 著者:宮本百合子
掛って居る。 あんまり騒《さわ》がなくなった四五日前から前よりも一層ひどく髪が
抜ける様になった。 女中に「抜毛を竹の根元に埋めると倍になって生えるそうだ」と....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
だがまた斯うして居る時程この娘は美しく見える。イベットはもともと南欧ラテン民族の
抜ける様な白い額から頬へかけうっすり素焼の赭土色を帯びた下ぶくれの瓜実顔を持つ女....
「それから」より 著者:夏目漱石
まず怖い方が先に立つ。度胸を買ってやる前に、腥《なま》ぐさい臭《におい》が鼻柱を
抜ける様に応《こた》える。 もし死が可能であるならば、それは発作の絶高頂に達し....