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「抜け抜け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抜け抜けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
かり狙うからな。もっとも時には足も狙う。だから足も気を付けるがいい。……やいやい抜け抜け! さっさと抜け! そうして景気よく斬り込んで来ねえ。太刀の筋目を見届け....
稲生播磨守」より 著者:林不忘
なにお取りなしを。 ぱちんと鞘へ返して、手を突く。 播磨 なんだ。構わぬ。抜け抜け。余も見たい。(矢沢へ)爺い! 余計な口出しして、興醒めな奴じゃ。大名だ....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
でも襲う! 遁がさぬぞよ、遁がすものか! 逃げたら卑怯、武士とは云わせぬ! さあ抜け抜け、汝《うぬ》も抜け!」 小一郎の前方約一間、そこまで迫って来た片足の吉....
風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
……)ぼんやりとまだ大ぶ雪の残っている谷間を見下ろしていると、ゆっくり枯木の間を抜け抜け誰だかその谷じゅうをと見こう見しながら、だんだんこっちの方へ登って来るの....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
くることを約束して林のはずれで別れた。 僕たちはそれから沈黙がちに、枯木の下を抜け抜け、僕たちの靴に踏まれて凍った土の割れる音を耳にしながら、歩いていった。す....