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抜け落ちる
「抜け落ちる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抜け落ちるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白い蚊帳」より 著者:宮本百合子
は訳があった。総子の顔を見ているうちに、なほ子は或る夢を思い出した。それは、歯の
抜け落ちる夢であった。何かしていると、上歯がみんな一時に生えている順にずり抜けた....
「婦人と文学の話」より 著者:宮本百合子
を何処までも奴隷的な低さに止めて置こうとする。あらゆる職場で、資本主義社会の髪も
抜け落ちる程、婦人を搾取しながら、いざとなると「何だ女のくせに生意気な! おとな....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
それは人を生存に対して落胆させる。かかる悲しみに入り込まれた人は、何かが自分から
抜け落ちるのを感ずる。それは、青春のおりにあっては悲痛であり、老年になっては悲惨....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
ドアの外から紐を引張りさえすれば金棒が廻転して錠がおりる。棒は紐を引いてゆすれば
抜け落ちるからドアの下から引き出せばよい。 この方法の応用は幾つかあるが、いず....
「暴風雨の夜」より 著者:小酒井不木
を御承知でしょう。女主人公のお岩が、毒薬をのまされて、にわかに顔がはれ上り、髪の
抜け落ちるところに、 「しんき辛苦の乱れ髪、びんのおくれも気ざわりと、有合鏡台抽....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
また,この島のカッカに生える歯は,鹿の角とひとつで,春になれば生え,秋になれば
抜け落ちるので,この島へ流れついた人々は秋から春にかけては安全だが,春になると危....
「歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
に登った時、片手で帆桁につかまり、片手で引き抜くようにできてはいるが、ひとりでに
抜け落ちるようなことはない。刃ばかりでなく、柄も半分ぐらいは革の鞘のなかにはいっ....