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「抜書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抜書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
余儀なくされた、そのソモソモの動機は何処に在るのでしょうか。 以下は私の日記の抜書を一つの報告文体に作り上げたものです。ですから中には彼女に関する貴下の御記憶....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
を受けながら、根よく方々をたずね廻った。ただ読んでいるばかりでは済まない。時には抜書きをすることもある。万年筆などの無い時代であるから、矢立と罫紙を持参で出かけ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
火事件に及んで最後に殺人事件になっている。尤も興味のある殺人の所を例によって少し抜書して見よう。 問 被告は神戸牧師に貞を無理に犯したと自白したか。 答 犯....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
輩が空ストーブの中に抛り込んでおいた一件の調査書を、吾輩が後から読んで要点だけを抜書きにして、自分一個の意見を書き加えた所謂抜萃の各|頁を、一枚|毎に順序を逐う....
鉄面皮」より 著者:太宰治
たちには、ただ不思議と申し上げるより他に術はありませんでした。(後略) あまり抜書きすると、出版元から叱られるかも知れない。この作品は三百枚くらいで完成する筈....
男女関係について」より 著者:大杉栄
。お願致します。」 野枝さん。 君に宛てる手紙の中に、こうして君からの手紙を抜書きするのも可笑しいが、この手紙は世間の奴らにも見せるのだから、これだけのこと....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
っと着きましたが。では又別にいろいろと。 一九三五年十一月十六日(咲枝宛より抜書) 私の勉強の眼目は(一)現在についての具体的知識、(二)社会経済史、(三....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、横山操 公判調書判決 二 │ 二七四 │一五・〇七 一、宮本抜書 一 │ 三 │ ・一七 一、西沢公判調....
次郎物語」より 著者:下村湖人
そそれでうかがえるように思える。で、私は、これから、閉店後十日あまりの彼の日記を抜書きすることによって、しばらく私自身の記述の労を省きたいと思う。これは、彼が中....
日記」より 著者:宮本百合子
る。私は軽い侮蔑を感じながら傍によって、Faerie queen を子供のために抜書いたものを読んで居た。ほんとにどうかして沈黙な重々しい人間でありたいと云う感....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を待つために逗留して居るのでございます。で私は毎日チベット語の経文を読みあるいは抜書きなど致して居りましたが、チベット語の経典でも論部でも自由に解釈の出来るよう....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 奉書を巻きおさめて。 「いま読み聞かせたのは、日本一州未来記というものの抜書の一節なのだ。――その未来記一巻は、かしこくも、この御寺を創てられた聖徳太子....