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披露目
「披露目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
披露目の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
ら、十七のとき蝶子が芸者になると聞いて、この父はにわかに狼狽《ろうばい》した。お
披露目《ひろめ》をするといってもまさか天婦羅を配って歩くわけには行かず、祝儀《し....
「わが町」より 著者:織田作之助
がこじんまり整い、色も白く、口入屋はさすがに烱眼だった。何年かおちょぼをして、お
披露目した。三年前のことである。 が、種吉ははじめから蝶子をそうさせる積りはさ....
「縮図」より 著者:徳田秋声
。ともかく当分自前で稼ぐことにして路次に一軒を借り、お袋や妹に手伝ってもらって、
披露目をした。案じるほどのこともなく、みんなが声援してくれた。 「ああ、その方が....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
細なかった。もとから芸妓だと離れたろう。前の遊女は、身を寄せるのに馴れた。しかも
披露目の日の冷汗を恥じて、俊吉の膝に俯伏した処を、(出ばな。)と呼ばれて立ったの....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
逃げてしまうよ」 「ははあ」といったが解らないらしい。 「俺は敵討ちだ敵討ちだ、
披露目をしているようなものだからの。だって貴公そうではないか」総髪の武士ニヤニヤ....
「助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
ん、あんまり業突張《ごうつくば》りが過ぎらあな」 五 和泉屋の晴れの
披露目《ひろめ》とあって、槙町《まきちょう》亀屋《かめや》の大浚えには例《いつ》....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
う勢いがあった。流行妓《はやりっこ》になるのも、よい姐《ねえ》さんになるのも、お
披露目《ひろめ》に出た時、女将の目にとまって、具合よく引っぱり廻され、運の綱を握....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
、こうっ、大丈夫けえ?」 「ええええ、その方はもう――じつはまだ祝言前ですからお
披露目《ひろめ》も致しませんが、許婚《いいなずけ》の婿も決まっておりまするような....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
くに、多少の効はなくもなかった。 しかし、こんどに限っては、以後なかなか御全快
披露目の触れもない。年の末、十一月下旬、高時の子、万寿麻呂の出生があって、その祝....