抱合う[語句情報] » 抱合う

「抱合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抱合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
昇降場」より 著者:広津柳浪
さんが白い美しい手を、私の方へお伸しでしたから、私も其手につかまって、二人一緒に抱合う様にして、辛《やっ》と放れないで待合室の傍まで行ったのでした。此処も一杯で....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に濡色の、二人が水の滴りそうな、光氏と、黄昏と、玉なす桔梗、黒髪の女郎花の、簾で抱合う、道行姿の極彩色。 「永洗ですね、この口絵の綺麗だこと。」 「ええ、絵も評....
雪柳」より 著者:泉鏡花
に柄もりに袖絞るらむ。心細道岩坂|辿り、辿りついたはその松の蔭。かげの夫婦は手で抱合うて、かくす死恥旗|天蓋と、蛇目傘開いて肩身をすぼめ、おとせ、あれあれ草葉の....