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押借り
「押借り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押借りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て置いて、お粂はこういう出来事を報告した。ゆうべ末広町の丸井という質屋へ恐ろしい
押借りが来たというのである。丸井はそこらでも旧い暖簾の店で、ゆうべ四ツ半(午後十....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
もが、同気相求むる徒党を組んで、軍用金などという体裁の好い名目のもとに、理不尽の
押借りや強盗を働くのである。熊蔵の二階を策源地としているらしい彼の二人の怪しい武....
「白くれない」より 著者:夢野久作
りし数多の捕手を前後左右に切払ひつゝ山中に逃れ入り、百姓の家に押入りて物を乞ひ、
押借り強盗なんどしつゝ早くも長崎の町に入りぬ。 長崎は異人群集の地、商売繁昌の....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
出たものの、男振りよりほかに取柄のない柔弱武士とて、切取り強盗はもちろん叶わず。
押借り騙取の度胸も持合わせず。賭博、相場の器用さなど、夢にも思い及ばぬまま、三日....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お絹という女から、金が欲しい、金が欲しい、と当てつけられた時は、むらむらとして、
押借り強盗でもなんでもいいから、銭の入る方法があれば何でもやる。お絹という女も、....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
結し、何々党、何々組などと、そういう党名や組名をつけて、※紳の館や富豪の屋敷へ、
押借りや強請に出かけて行くことを、生活の方便とするようになった。 ここへ行く一....
「脚」より 著者:吉川英治
に、手を打って、 「ようよう、お村さん、わちきなどもす、覆面して、当世|流行りの
押借りと出かけやすぜ。なあ、みんな」 「繰込もうじゃござんせんか、今夜あたり」 ....