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「押入る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

押入るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
じめた。 案内人は急にあわて出した。何か口の中でモグモグ云いながら人ごみの中へ押入るようにしながら入場券を宇利氏の手へ差しつけるようにして、出口から五|間も向....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
と騒ぎ立てるに、隣家の宮野邊源之進はこれを聞附け思う様、飯島のごとき手者の処へ押入る狼藉ものだから、大勢徒党したに相違ないから、成るたけ遅くなって、夜が明けて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
し、蒲焼売《かばやきう》りなどを業とし、人里に立入って様子を見届けた上で、強盗に押入る者がある。 「山窩の生活」の著者のいうところによると、彼等はセプリ(天幕)....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
さん、こういう奴は矢張話の縒を戻して、縄ア掛けて、名主様へ引いて往って、闇え所へ押入る方がよかんべい、鳥渡名主どんの所へ往ってくべいか」 かく「お待ちなさいまし....
樹氷」より 著者:三好十郎
早く開けろう!(戸を蹴る) 金吾 (戸を開けながら)誰かね? 喜助 (ガタピシと押入るように土間に入って来ながら)わあ、なんしろ、えれえ雪だあ、降るのはやっとや....
女強盗」より 著者:菊池寛
うことさえ、気にならなくなった。そして、五度十度と仕事に加わった。刀を持って内へ押入る組になったり、弓を持って外で立番する組にもなった。どちらの組に加っても、相....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
、捕えるには随分骨が祈れたそうだよ。もう一つ、尾越が普通の強盗と異っていた点は、押入る家が、必ず不正な事をやって金をこしらえた富豪連中と定っていたことだ」 「ど....