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押入れ
「押入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蛇の死」より 著者:海野十三
。壁は刑事の手に依って扉の如く左右に押し開けられ、忽ち間口一|間奥行三尺ばかりの
押入れが現われた。その
押入れの中央に仏壇の様に設置してある大冷蔵庫。その扉を開け....
「赤外線男」より 著者:海野十三
じゃ、よっぽど永く経った死骸なんですネ」 「そうなんだそうですよ。開けてみると、
押入れの中にそれがありましてネ、もう肉も皮も崩れちゃって、まッ大変なんですって。....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
り前に、この部屋を整頓することに決心した。 妾は、そこらに転がっているものや、
押入れの中にある怪しげなものなどを、大急ぎですっかりトランクにつめ、別室へ持って....
「地球盗難」より 著者:海野十三
で河村を岩蔵の小屋に見舞いに行った。 「オイ、岩蔵君。どうして河村さんを、こんな
押入れの中に入れちまったんだ。座敷に寝かして置くのがいやなのかい」 「いえナニ、....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
館の塔にのぼ 二匹の鰐魚を取除きそ たるそれぞれの穴に金 を右の穴に左破片を に
押入れ、それより ふたつのメダルを 汝らわが命令に ば金庫は自ら汝 戦闘準....
「金属人間」より 著者:海野十三
してみるんだ」 検事の命令で、捜査係官は警部のまわりを一生けんめいにしらべた。
押入れ、ふとんの中、ふとんの下、かもい、床の間、つんである品物のかげ――みんなし....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
「なるほど。それで……」 「それでわしは、すぐ蒲団から出るとわしの枕を抱えて、
押入れの中に逃げこみました。そして蚊帳《かや》を頭から引被って、外の様子に聞耳を....
「転機」より 著者:伊藤野枝
はない。そこの低い床の上に五六枚の畳が敷かれて、あとは土間になっている。もちろん
押入れもなければ戸棚もない。夜具や着物などが片隅みに押し寄せてあって、上りかまち....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
した。しかもその四畳半の半だけは板の間で、そこがまず台所という形で、つきあたりの
押入れは半分が
押入れで、あとの半分が便所という住居でした。露路をはいると、何とも....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
突込んでいて可いものか。何となく、心ゆかしに持っていた折鞄を、縁側ずれに炉の方へ
押入れた。それから、卵塔の草を分けたのであった。――一つは、鞄を提げて墓詣をする....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
え》で、七つの小さなものを木箱の中に入れ、自分の部屋の中に置いて、母兎を箱の中に
押入れては乳をのませた。 三太太はそれから黒猫を恨まなくなった。のみならず親兎....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
間もなくたくさんの金を得たのである。 彼はまず器具類や風変わりの置物を、部屋の
押入れの中にしまい込んだ。それから彼の寝台その他の必要品を煖炉の両側に置いて、そ....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
ろうとするのを、叔父の小兵衛が呼びとめた。 「ここへ付けて来るようじゃあ、二階や
押入れへ隠れてもいけない。まあ、お待ちなさい。わたしに工夫がある。」 五月の節....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
上がって来まして、泣き声が近所へきこえては悪いというので、お定に猿轡をはませて、
押入れのなかへ監禁してしまったのでございます。この善兵衛というのは叔父と同じ年ご....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
村。田原弥三郎の家。藁葺屋根の二重家体にて、正面の上のかたに仏壇、その下に板戸の
押入れあり。つづいて奥へ出入りの古びたる障子。下のかたは折りまわして古びたる壁、....