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押込む
「押込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
押込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
坂を昇ろうとする荷車見たように後へも前へも往けません。とうとう藤本の寄席へ材木を
押込むような事が出来ます。こゝで大藏がお秋の方の実父山路宗庵は町医でこそあれ、古....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
れらのことが、「さあ、どうだ、どうだ」とばかり、恐怖と、懊悩の泥沼に、黒吉自身を
押込むのだ。 「ちぇっ、勝手にしやがれ……」 黒吉は、ネトネトと口の中で澱んだ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
はいれるくらいの穴があった。
火星人は、後から、ぐんぐん押した。その穴の中へ、
押込むつもりらしい。その穴の中には、一体何があるのであろうか。
「ええい、どうな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
できたのは米友なればこそです。 こうして子熊を取って抑えて、むりやりに檻の中に
押込む米友、 「ちぇッ――聞きわけのねえ餓鬼だなあ」 全く今の場合は、熊と組打....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
いろいろになだめて、駕籠屋にも幾らかの祝儀をやって、管をまいているその男を無理に
押込むように駕籠にのせて、ようようのことで追返してしまいました。鳶頭はまだそこに....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
深雪が、おずおずとついて行くと
「お越しなされました」
と、襖を開けて、深雪を
押込むようにした。深雪が、一足入ると、すぐ小藤次の顔が、近々と笑っていて、手を握....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
、はっきりしないんですが、……大体において、サン・トノーレ街あたりの金持の屋敷へ
押込むということになっているらしいんです」 「それで、あなたは、どういう役をつと....
「一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
ない一枚岩を膝の磨擦で助けながら、十米ばかりトラヴァースし、チムニーの中に身体を
押込む。チムニーの入口はやっと二人入れ得るほどなので、二番目の者がその足場に立つ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
て胃腸を憐む事を知らない人だ。ちょこちょこと料理を済ませて生同様なものを腹の中へ
押込むのは我が胃腸を虐待して憚《はばか》らざる人だ。我邦《わがくに》には動物虐待....
「脚」より 著者:吉川英治
だぞ。お前も、社中になって、ちと、芸事にでも金を撒かんと、わしが、御用党になって
押込むぞよ」 「ま、殿様、御冗戯ばかりを」 すると、旗本隠居の笹本金十郎を取り....