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抽象名詞
「抽象名詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抽象名詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
、それはどういうんです。自由主義という奴ですか。」と訊ねた。
「僕は外国から来た
抽象名詞というやつは、分析用には使うけれども、人間の生活心理を測る場合には、極力....
「全体主義への吟味」より 著者:宮本百合子
合、一般化していわれる民衆という言葉は、一般化して云われる真実とひとしくほんとに
抽象名詞であるという感がふかい。民衆の真実は何であろうかと思わずにはいられないの....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
級を設定してヒューマニズム論をめぐる人々は、民衆を口にして、やはり、民衆を一箇の
抽象名詞としてしまった。更に注目をひかれることは、この文学の大衆化動議においてそ....
「文学の流れ」より 著者:宮本百合子
のである。 昔の外国のロマンチシズムの時代を顧みるとなかなか興味のあることは、
抽象名詞が雄飛した割合に、作品で後にのこるものがないことである。明日の日本の文学....
「日本の秋色」より 著者:宮本百合子
ックに関しては勿論、四年後のためにされている準備そのものの中に、主としてそういう
抽象名詞を愛好する人の立場から見ても何か本質的にそれと撞着する観念が潜入しつつあ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
。野心。術数。議論。思潮。芸術。音楽。政策。叡智。隠謀。創業。経営。 これらの
抽象名詞――露西亜人は国民性としてあらゆる
抽象名詞を愛する――が、ごく少量の国際....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とをすこしつきつめて見て見たいと思います。ルポルタージュというのは若干の地方色と
抽象名詞の羅列ではない筈のものですから。直さんなどこの理解に於て房雄君と全く同じ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
人を語らずにはいられないだろうと思います。これらの人たちは、才能とか天才とかいう
抽象名詞を、自分の身についたものかそうでないものかと詮索することはしないで、努力....
「日記」より 著者:宮本百合子
、チェスタートンには、無駄なお喋りが辛棒し切れない風がある。而も生活力に満ちて、
抽象名詞をこねまわして居る厭味がないから、忽ち、生きた比喩を捕え、ぴっしり、動か....