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担ぎ込む
「担ぎ込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
担ぎ込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
とした。その時折よく通り合わせたのは、老いたる一人の猟師であったが、彼を猪小屋へ
担ぎ込むと、火打ち袋から丸薬を取り出し、まず水の中へ抛り込んだ。と丸薬は生物のよ....
「爛」より 著者:徳田秋声
を、お増はお今などの前にも矜らしく思った。 「へえ、またビールなの。そんなものを
担ぎ込む人の気がしれないね。」 お増は宵のうちに、もう手廻しして結ってもらった....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
輿の海中渡御があるのと、三社の祭りに花川戸の兄哥たちが、自慢の神輿を吉原五花街へ
担ぎ込むのとが、一風変ったおかしみがある。 凡そ江戸ッ児として、大若小若の万灯....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のれん》の中へ入ってしまい、そのあとから男が二人、黒塗りの長持のような大きな箱を
担ぎ込むところまで見ておりましたが、その箱の一方は、将棋《しょうぎ》の駒の形をし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だ――」 その滅多には人の通らない路へ、どうして、あなたは、大きな荷物なんぞを
担ぎ込むのです? と言ってやりたかったが、お雪ちゃんは、それまでは咎《とが》めら....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
のような堅実な広さだった。どこにでも明光が部屋の形なりに凝り固まっていた。自殺を
担ぎ込む「墓のサロン」の扉が口を結んでいた。すると私の耳にちょっと静寂が襲って来....
「山の手の子」より 著者:水上滝太郎
ンと地面を打って脅かす奴を真先にいずれも酒気を吐いてワッショイワッショイと神輿を
担ぎ込む。それをば、もう来るころと待っていて若干《いくらか》祝儀を出すとまたワッ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
。救護隊は医学専門部の高木部長を発見して収容する。石崎助教授、松尾教授を相次いで
担ぎ込む。仮小屋もようやく呻き声に満ちてきた。谷薬局長の令嬢も重態だ。通りかかっ....