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担任
「担任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
担任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
思いますが、その運用には相当の習練が必要です。それには、従来永年この農場の差配を
担任していた監督の吉川氏が、諸君の境遇も知悉《ちしつ》し、周囲の事情にも明らかな....
「階段」より 著者:海野十三
も信濃町を守ることになっているんだ。で僕は男の方を取るから、君は一つ婦人客の方を
担任してもらいたいんだ」 「先生、男の方は僕がやります。それで先生には……」 「....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
否世界の科学界を面目一新させようとしている。博士自身も、この研究所に自ら一分科を
担任して、終日試験管やレトルトの側をはなれない。その研究題目は「化学による生物の....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
くれ給え」 航空大尉と、理学士と、軍医との協同実験が始まった。これは川波大尉が
担任する研究題目で、航空学に関する動物実験なので、気圧の低くなった硝子鐘のなかに....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
朝四時に巡廻中の警官に依って発見されたものなる事、そして最後に、この事件は自分が
担任している事を附け加えて、少々得意気に話してくれた。説明が終わると、私達は許し....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
し、また軽蔑もしている、そういうタイトルを得たことに、妙なちぐはぐな気持がした。
担任の主任教授は、復一を調法にして世間的関係の交渉には多く彼を差向けた。彼は幾つ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
らしい気分を作り出すとすれば、子供たちの打ち揚げる小さい花火もたしかにその一部を
担任していなければならない。 花火は普通の打ち揚げのほかに、鼠花火、線香花火の....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
を示しておられた。川北先生は文理科大学を卒業したばかりの若い先生で、数学と物理を
担任しておられる。そして文学の素養も深くその方の話も熱情をこめて生徒たちにして下....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
から誓いを聞かねばならぬ」 「誓いとは?」 「この火葬国の住民となって、文芸省を
担任して貰いたいのだ」 「文芸省?」 「そうだ。君の文芸的素養をもって、この火葬....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の怪 「リット団長閣下、飛行島の主要部は、すっかり灯火管制下にあります」 と、
担任士官が報告をすると、少将はにこりともせず、窓の外を指さし、 「あれが完全管制....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
究する者はいずれもドイツの哲学を主として研究したのである。まして外国教師の哲学を
担任せるものとしてブッセだのケーベルだの、これらはいずれもドイツ人であるから、こ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
から『中央新聞』に転じたので、わたしが入社するまでは小林天龍君がこの新聞の劇評を
担任していたのであった。小林君はわたしと入れ代りに萬朝報社へ転じて、後には劇評家....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
った。その頃|村山龍平の『国会新聞』てのがあって、幸田露伴と石橋忍月とが文芸部を
担任していたが、仔細あって忍月が退社するので、(あるいは既に退社していたのか、ド....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
入社し、東京出張員として東露及び満州に関する調査と、露国新聞の最近情報の翻訳とを
担任した。満洲及び北京から帰朝したての意気込もあり、豊富に資料も蓄えていたし、こ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
は一団となって順番に全部落の家庭の耕作事業を片付けて行く。裁縫の上手な娘は、前の
担任者の後を享け継いでその部落全部の裁縫を引き受けて、家事の閑にあかして仕上げて....