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拉
「拉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
tas,et praevalebit.”
それが銘《めい》だった。園はその夜|
拉典《ラテン》語の字書をひいてはっきりと意味を知ることができた。いい言葉だと思っ....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
》高き老顔の酒気を帯びたるに、一眼の盲《し》いたるがいとものすごきものとなりて、
拉《とりひし》ぐばかり力を籠《こ》めて、お香の肩を掴《つか》み動かし、 「いまだ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れらの各※の過程の最後のものが今表現せらるべく私の前にある。 個性の緊張は私を
拉して外界に突貫せしめる。外界が個性に向って働きかけない中に、個性が進んで外界に....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
主力は、本日午後四時をもって、興安嶺を突破せり。これより、善通寺支隊と呼応し、海
拉爾、満州里方面に進撃せんとす。終り」 別府司令官は、静かに肯いた。 「今一つ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
うかと迷った。博士の留守を利用して、この部屋の秘密を調べるべきだろうか。それとも
拉致された佐々砲弾の後を追うべきだろうか? 彼は残念に思ったけれど、今は極力佐....
「食魔」より 著者:岡本かの子
説明し難いものではあるが彼をして現代の青年の仲間入りしようとする勇気を無雑作に取
拉ぐ薄気味悪い力を持っていた。彼は考えざるを得なかった。 春の宵であった。檜垣....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
りとして、 「ええ、その気で、念入りに一ツ、掴りましょうで。」と我が手を握って、
拉ぐように、ぐいと揉んだ。 「へい、旦那。」 「旦那じゃねえ。ものもらいだ。」と....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
遊ばすでしょう。英語はもとより、仏蘭西をどうの、独乙をこうの、伊太利語、……希臘
拉甸……」―― と云って、にっこり笑ったそうである。 が、山から下りて来ると....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
めたが、ヒイッと悲鳴で仰向けに土間に転がり落ちると、その下になって、ぐしゃりと圧
拉げたように、膝を頭の上へ立てて、蠢めいた頤髯のある立派な紳士は、附元から引断れ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
して馳けて行った。 「ジャン! ジャーン!」 こうして彼は、烈しい悲しみに打ち
拉がれ、時には気が狂ってしまったのではあるまいかと思いながら、闇のなかに絶えず我....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
う点が緑雨の弱点であって、新知識を振廻すものがあると痛く癪に触るらしく、独逸語や
拉丁語を知っていたって端唄の文句は解るまいと空嘯いて、「君、和田平の鰻を食った事....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
名 Evangelical(エバンジェリカル) 和漢訳名 埃彭者里加
拉宗 一、非国教宗 本宗原名 Dissenter(ディセンター) あるいは....
「西航日録」より 著者:井上円了
めたるは、余が一層愉快とするところなり。すなわち、拙作をもってこれを祝す。 喜麻
拉亜の雪はいかほど深くとも埋めかねたる君が赤心 河口氏がインド国境ダージリンに....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
わず。早朝よりフィリピン群島を望見して進航す。 晴波涼月汽声閑、船向何処影、摩尼
拉海呂宋山。 (はれやかな波と涼しげな月、汽笛の音ものどかに、船は南方の星の下を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
佐を総裁官とし、関東軍独立守備隊、駐箚師団の参謀らを以て、哈爾賓、斉々|哈爾、海
拉爾、満州里方面に参謀演習旅行を行なった。 演習第一日は車中で研究を行ない長春....