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拒否
「拒否〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拒否の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
。第四階級は他階級からの憐憫《れんびん》、同情、好意を返却し始めた。かかる態度を
拒否するのも促進するのも一に繋《かか》って第四階級自身の意志にある。
私は第四....
「冬の日」より 著者:梶井基次郎
にあらわれている。 近代科学の使徒の一人が、堯にはじめてそれを告げたとき、彼の
拒否する権限もないそのことは、ただ彼が漠然忌み嫌っていたその名称ばかりで、頭がそ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
は某地所売却問題に関し醜行為あり、其の為本日の市会に於て自ら同案の上程を理由なく
拒否する等の市会始まっての非行を演じた為、市議動坂三郎氏より痛烈なる指弾を受け、....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
どの悪性な行動に出たり、或はまた理由のない自殺を企てつまらぬ感情の行違いから食事
拒否、服薬
拒否等の行為に出て患者自身はむろんのこと看護者に対しても社会に対しても....
「転機」より 著者:伊藤野枝
による信頼というよりは、信頼によって生まれた愛であった。彼の愛を、彼に対する愛を
拒否することは、もちろん私にとって苦痛でないはずはない。しかしそれはまだ忍べる。....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
度その前に、身体がよくなった姉も更に医者になり度いから医専へ行き度いという申出を
拒否されていた。そんなことが益々親子の感情を対立させ疎遠させた。私の姉は、数学が....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に驚くべきものであっても、哲学の本分としては、超自然的の不思議な物でもないとして
拒否すべきである。かれらは人間の死にぎわにその頭脳から他へ運ばれたところの思想に....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
けにも行かないでしょうからね。」 「ニヒリズムの破産ですかね。」 伝統
拒否者 彼女は呉服ものの行商を営んでいた。家にいることはめったになかった。一週....
「城」より 著者:カフカフランツ
きるでしょうか。ところが、何年もたってから、おそらく老人になってしまったときに、
拒否の返事を聞くのです。万事はだめになった、自分の一生はむだだった、ということを....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
らしめている。そしてダブリンの陣中会議は、再び、断々乎としてアルスタアの攻撃力を
拒否するというのである。エリザベスは峻烈な手紙を、彼女の「正しくして信じるにたる....
「新童話論」より 著者:小川未明
中に引入れられたのであるが、いまの子供達の知識はかゝる現実に根拠を有しない空想を
拒否するがために他ありません。そして、彼等は、遊びの上にも、娯楽の上にも、知識と....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
た。 人類が、もし、失われたる幸福を取り返えさんためには、この物質主義的文明を
拒否すればいいのだ。一言にすれば、虚飾を排することだ。しかも、これを
拒否する自由....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
士官は腰のピストルを取り出すと、いきなり一雄に銃口を向けて、 『さあ、書き給え』
拒否することは死でした。夫は銃口をつきつけられたまま、ペンをとり、云われるままに....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
宗派の仏教家から、甚だしく忌避されていたとしても、一般人からは必ずしもそう交際を
拒否されてはいなかったのであった。現に戦国時代には、前記の如く三好長治の如き大大....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
、独立の部落を作って生活することのできたものは、たとい他から賤視せられて、通婚を
拒否せられるような場合はあるとしても、ともかく社会的地位はやや良好な方でありまし....