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「拙妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拙妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
かも恙《つつが》なき故に、七重|伽藍《がらん》を建立《こんりゅう》」したと見ゆ。拙妻の妹が剣山の神官の子婦だから、この話は毎度耳にしおり、乳岩という岩ありて乳を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
俗信に、蝮指の爪は横に広く、癪《しゃく》を抑うるに効あり、その人手が利くという。拙妻は左手のみ蝮指だから、亭主|勝《まさ》りの左|利《きき》じゃなかろうかと案じ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
もあり、山茶の木の槌は化ける、また家に置けば病人絶えずとて熊野に今も忌む所あり、拙妻の麁族《そぞく》請川《うけがわ》の須川甚助てふ豪家、昔八棟造りを建つるに、烟....
十二支考」より 著者:南方熊楠
時間にトルーフル三十五キログラムを掘り出したという。日本の九貫三百三十五匁余で、拙妻など顔は豕に化けてもよいから、せめてそれだけの炭団《たどん》でも掘り出してく....