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招提
「招提〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
招提の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
、帝国領土内ニ於テ存在シ、且|遍《アマネ》ク知ラレタルトコロニシテ、例エバ奈良唐
招提寺金堂ニ保管セラレアル千手観音立像ハ、四十臂ヲ有ス。仍リテ本願ハ其ノ出願以前....
「旅愁」より 著者:横光利一
んだから、まるで今のパリみたいだ。ところがそのころの日本にだって、天平六年に、唐
招提寺を興した鑑真などという中国の坊さんは、如宝という建築彫刻の名人の西域人や、....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
い小手しらべに、ホテルから近い新薬師寺ぐらいのところでも歩いて来よう。 夕方、唐
招提寺にて いま、唐
招提寺《とうしょうだいじ》の松林のなかで、これを書いている....
「パルテノン」より 著者:野上豊一郎
堂の華麗はまことに均斉を得た典雅その物ともいうべきではあるが、法隆寺・薬師寺・唐
招提寺に見るような強さの中に発見される美しさに於いて物足りない感じを免かれない。....
「回想録」より 著者:高村光太郎
して丸鑿を使い出したものだろうと推測するのである。丸鑿は天平になると使い出し、唐
招提寺の諸像あたりから本当に使い始めたように思う。丸鑿というのは丸くしゃくれるか....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
の極まるところ行信僧都や、鑑真和上のような肖像の神品となる。 奈良朝後期には唐
招提寺や大安寺のような新様の形式が大陸の影響下に生れ、それが又日本美に一段の奥深....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
争わんとす。 若葉もまた積極的の題目なり。芭蕉のこれを詠ずるもの一、二句にして
招提寺 若葉して御目の雫《しづく》ぬぐはゞや 芭蕉 日光 あらたふと青葉若....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
薬師寺塔婆建築年代考」等の諸篇を同時に発表し、ついで十月の歴史地理において、「唐
招提寺講堂の年代に就きて」の一篇を発表したのであったが、要するに当時関野君の見ら....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
い観音などが、ズラリと並んでいる。さらに目を転じて室の北壁に向かうと、そこにも唐
招提寺などの木彫の観音が、あたかも整列せしめられたごとくに、並び立っている。室の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を勤めた。 ただし、このさい直接、奈良の東南院へ潜幸されたとなす説と、一夜は唐
招提寺に入御して、奈良の動静をたしかめたうえ行かれたという二説がある。 が、い....