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招請
「招請〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
招請の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
自重するものの如く、病家にも信頼せられて、旗下の家庭にして、特に矢島の名を斥して
招請するものさえあった。五百も比良野|貞固もこれがために頗る心を安んじた。 既....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が、今一つ同じ『雑宝蔵経』巻六に見ゆ。舎衛《しゃえ》城中に大長者あり、毎度沙門を
招請して供養する。ある日|舎利弗《しゃりほつ》と摩訶羅《まから》と、その家に至る....
「一九四七・八年の文壇」より 著者:宮本百合子
とする国際的組織です。 去る十二月二十日に行われた東京ユネスコ協力会発起人会で
招請状を出した新居格氏は、ユネスコの本質上この会は会員の純潔な良心に期待しなけれ....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
在坊蓮光といへる僧に命じ、一切経書写の事を司らしむ。三千日が間、能書の僧数百人を
招請し、供養し、これを書写せしめしとなり。余もこの経を拝見せしに、その書体|楷法....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でも、こちらでも、在名古屋一流の名士、風流者、貧乏人といったようなものが、道庵を
招請するの会の絶え間がない。
今夕しも、尚歯会《しょうしかい》が発起で、道庵先....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
来た身が、ここでガラリと向きをかえて、江州なる佐和山の城――つまり石田の居城への
招請を甘んじて引受けたこの名将の心理が、少しもその顔面の表情に現われてこないこと....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
もや大法難にあって日蓮は危うく一命を失うところであった。 天津ノ城主工藤吉隆の
招請に応じて、おもむく途中を、地頭東条景信が多年の宿怨をはらそうと、自ら衆をひき....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
移住していることは史書には散見しているところで、これらの史書に見ゆるものは公式の
招請に応じたものか、または日本のミヤコや朝廷をめざして移住してきたものに限られて....
「九段」より 著者:坂口安吾
しかけても、その声が彼の耳にとどくことはメッタになかった。 平山中尉の疑い深い
招請に応じたおかげで、悩める人間がどのような発作を起すかということをツブサに見学....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
いうことを銘記する必要がある。親が酔っ払ってたった一度盛り場へ行くと忽ち怪人物の
招請に応じて後々大後悔に及ぶ憂い甚大であるが、子供はそんなに脆くはないものですよ....
「法然行伝」より 著者:中里介山
血脉《けちみゃく》並に華厳宗の書籍などを渡された。この法橋は最後には、法然上人を
招請して戒を受け二字を奉り、戒の布施には円宗分類《えんしゅうぶんるい》という二十....
「国際聯盟とは如何なものか」より 著者:新渡戸稲造
る。代表を送る国は年々に増加し、聯盟規約の作られた時は原聯盟国が三十二国、加盟を
招請せられた国が十三国で、米国大統領は聯盟創設の主張者でありながら、議会が規約を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の講堂にては、一山の学生を集めて、その見聞と感想を演舌し、また、諸院の碩学たちの
招請に応じても、自分の意見を忌憚なく述べてまいったのだ」
「…………」
「然るに....