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招集
「招集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
招集の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地中魔」より 著者:海野十三
が変になったように電波を出した。東京と横浜との水上署の警官と刑事とは、直ちに非常
招集されて港湾の警戒にあたった。陸上は陸上で、これ又、各署総動員の警戒だった。空....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
由を反駁したのである) 二、媾和以後浪士は、速かに解放すべきに、却て多数の浪士を
招集せしは何故ぞや。 三、城中戦備を整うるを以て、人心の動揺甚し、暫く大和郡山に....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
。 正平二年七月、畿内の官軍は本営を河内東条に移し、菊水の旗の本に近畿の味方を
招集し始めた。即ち北畠親房、四条|隆資等の共同作戦計画が出来たので、本営を此の地....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
間どうして居たか。 天正十八年正月二十日に、氏政、氏直父子は一門宿将を小田原に
招集して、評議をやって居る。初めは三島から黄瀬川附近まで進撃し、遠征の敵軍を邀撃....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
結局、翁の頑張りに負けて今一度、稽古を続ける事になった。 門弟連中が又も舞台に
招集された。その中で、翁は元の通り椅子に凭れて稽古を続けたが、今度は疲れないよう....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ときまったら、むだないさかいはよして、すぐに最後の幕僚会議だ。さあさあ、全幕僚を
招集してくれ」 ケレンコ司令官は、リーロフの気を引きたてるように、うながした。....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
「そうだそうだ」と一同は賛成した。だが二、三日経ってから小原が顔色をかえて一同を
招集した。 「ぼくは昨日黙々の練習を見たがね、火のでるような猛練習だ、それに投手....
「初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
ねえ」と賞讃している。このダンサーは後に昔の情夫に殺されるための役割でこの喜劇に
招集されたもので、それが殺されるのはその殺人罪の犯人の嫌疑をこの靴磨きの年とった....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
している光景は甚だ珍妙ないかがわしいものであった。大切りにナポレオンがその将士を
招集して勲章を授ける式場の光景はさすがにレビューの名に恥じない美しいものであった....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ためのバベルの骨牌塔★を築いている不信心な哲学者たちは、モンセーニュールによって
招集されたこの驚歎すべき会合で、金属の変質ということに著目している不信心な化学者....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
先生に向かって校当局から苦情が出て、演説は弾圧されるようになった。 私は会員を
招集して今度は広江先生排斥演説を初めた。今でも覚えているのは、 「広江先生は白帆....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
世が聖地恢復の遠征軍を起こすべく南フランスのクレルモンへ諸国の城主、貴族、僧侶を
招集して大会議を開いたのは西暦一〇九五年十一月十九日のことで、この日法王は自身親....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
自身の口から聞いた。 二葉亭の伯父で今なお名古屋に健在する後藤老人は西南の役に
招集されて、後に内相として辣腕を揮った大浦兼武(当時軍曹)の配下となって戦った人....
「活人形」より 著者:泉鏡花
にしたり。我泰助は寸鉄も帯びず。相対して戦わば利無きこと必定なり。とあって捕吏を
招集せんか、下枝は風前の燈の、非道の刃にゆらぐ魂の緒、絶えんは半時を越すべからず....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
よし、俺はすなわち煤煙征服運動にとりかかる。まず市参事会員に会い、それから市会を
招集して自分の意見を開陳することにする」 賀川市長が、市庁舎に帰って、事務室の....