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「拝受〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

拝受の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
不一。黒田重治。太宰治様。」 月日。 「お問い合せの玉稿、五、六日まえ、すでに拝受いたしました。きょうまで、お礼|逡巡《しゅんじゅん》、欠礼の段、おいかりなさ....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
忠言を賜り有難多謝候再版の時には訂正いたし度と存候貴著『日本山水論』は草村氏より拝受、確かに一佳作たるに背かずと存候一読後大日本地誌の著者山崎直方氏に一読をすす....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
道より出発するとのうわさが兵庫神戸まで伝わって来た。大総督|有栖川宮は錦旗節刀を拝受して大坂に出で、軍国の形状もここに至って成ったとの風評はもっぱら行なわれるよ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ンテーニュから始まる――モンテーニュは関根秀雄教官のおかげで松本学議員から賞金を拝受した)、多くは時代々々の勤労大衆とは縁のない連中ばかりであった。多くの者は暇....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
れと闘わねばならないので、夜々のからッ風に火の元を用心し、向島は秋葉神社の護符を拝受して台所の神棚に荒神様と同居させるなぞ、明暦以来は一層懲りに懲りているので、....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
強制である。民衆は自分自身の意見を持つことを許されず官許のイデオロギーをそのまま拝受することを要求される。そしてこれは民衆自身の独自の思想とは凡そ反対の効果をね....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
この儀式をくわしくご存じでしょうが、まず浄祓式がおこなわれ、それから、両種の聖餐拝受式、それから、てのひらに洗礼者の油を塗る抹油式、それが済んでから、司教と声を....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は、自由思想という一つの教会を作り上げた。特殊な教理問答、儀式、洗礼、最初の聖体拝受、結婚、地方のまた一国の教議会、ならびにローマの万国的教議会、などをもってい....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
だったのである。 アントアネットは十六歳になっていた。オリヴィエは初めての聖体拝受を受けるころになっていた。彼は自分の神秘な夢の羽音のうちに潜み込んでいた。ア....
非情の愛」より 著者:豊島与志雄
拝して、神子に返した。神子は頷いた。――私があとで聞いたところによれば、この如意拝受のことを千枝子は知らなかったが、とっさに、ごく自然にやってのけたそうである。....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
は行われていないと早呑みこみをしていたのは私一人ではなかったろう。 この勲章を拝受して女房よろこべとわが家へ立ちかえる行事が厳存している以上、これをダンスホー....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
の味わいが恋の誠と俊雄は精一杯小春をなだめ唐琴屋二代の嫡孫色男の免許状をみずから拝受ししばらくお夏への足をぬきしが波心楼の大一坐に小春お夏が婦多川の昔を今に、ど....
瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
に与からず我に関せずと存候。各人へ御示御座候とも毛頭異存無之候。御差越之御草稿は拝受いたし度、御許容可被下候也。 二月六日安芳 福沢先生 拙、此程よ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
砌、各位御招待申上候御報謝として、華麗之引幕一張御恵賜被成下、御芳志之段|難有奉拝受候。就ては該場現今之光栄は申すに不及、後代之面目と相成、大幸|不過此と奉存候....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
いてある。それから、昭和十五年の七月十一日の葉書には、「拝啓唯今御著『閑話休題』拝受大いに忝く、今度の読書の材料豊富感謝奉り候、小説に御精根傾けあらるる事尊敬慶....