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拝金
「拝金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拝金の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ぞをいじくる商売を始めたのが身のおちどにござりましょうが、なんと申しましょうか、
拝金宗――とでも申しまするか、金を扱っているうちに、だんだんと小判に目がくらみま....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、七郎兵衛の設けた子どもも、兄の八郎兵衛の子どもと同様女でしたが、根が小欲に深い
拝金宗の七郎兵衛はここに悪才を働かし、かく娘を男に仕立てて、名も陽吉と男名まえを....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
して金のことなぞはつい一ことも言ったのを聞いたことがなかったのに、妙にけちんぼな
拝金宗になっていた。 もっとも、以前からごく質素で、自分で自分の小使銭を持って....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。あなたには分別は十分にありますでな。飲酒にふけらず、ことばを慎み、女色、別して
拝金に溺《おぼ》れてはなりませんぞ。それからあなたの酒場を、皆というわけにいかぬ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
するかと驚くことがある。 かくいったからとて人間の心の中に唯物《ゆいぶつ》的|
拝金《はいきん》的|卑屈《ひくつ》なる根性《こんじょう》があって、体の制裁によっ....
「名古屋スケッチ」より 著者:小酒井不木
第一銀行支店、三井銀行支店、住友ビル、名古屋銀行、明治銀行など――考へて見れば、
拝金宗の寺院ばかりであるが――両側にいはゆる輪奐の美を争つて居る。尤も、都市の大....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
本文化の有力なる指導者の一人でありましたが、当時固陋の人々からは、俗学者だとか、
拝金宗の親玉だとか言われました。それほど物質的なものに眼を着けられた学者です。と....