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拡充
「拡充〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拡充の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
た或る世界が――個性の中にしっかりと建立される。そしてその世界の持つ飽くことなき
拡充性が、これまでの私の習慣を破り、生活を変え、遂には弱い、はかない私の肉体を打....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ろがヒットラーがドイツを支配して以来、ドイツは真に挙国一致、全力を挙げて軍備の大
拡充に努力したのに対し、自由主義の仏英は漫然これを見送ったために、空軍は質量共に....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
進歩の賜なり。彼らはしばしば国是確定、紀綱緊張の説を主張し、または朝鮮征討、国権
拡充を唱道したり。しかれども権義上の新説をもって政府に反対するは実に当時民選議院....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
生の
拡充 大杉栄 「征服の事実」の中に、僕は「過去と現在とおよび近き将来との数万ある....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
をまっこうに振り翳して世の中を荒れ回らんとしている。快楽の執着、欲求の解放、力の
拡充、財の獲得! ああ君の行方には暗澹たる黒雲が待っている。恐ろしい破滅が控えて....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
めて貧弱である為めに、彼等は過去の啓示に満足し、別に新啓示に接して、自己の心胸を
拡充しようとは思わない。よし思っても力量が足りない。所謂同気相求め、同類相集まる....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
。媒辞は、大前提と小前提との関係を媒介するものであるから、少なくとも一度は周延(
拡充)されていなければならない。すなわちその概念の全体の範囲にわたっての主張でな....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
を求めて追求するのが学の任務であるが、一般に学の約束として、それは絶えざる認識の
拡充としての永久の追求であっていいのである。しかし生の問いは解決されることを要す....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
知識欲をもって、その知的胃腑を満たし、また思考力を操練せねばならないとき、知性の
拡充よりもその揚棄を先きに説かんと欲するものではない。しかしながら知性そのものに....
「婦人と職業」より 著者:倉田百三
考えることはできない。今日の婦人の職業的進出は一面たしかに婦人の生活欲望の開発と
拡充との線にそえるものではあるが、他面においては生活のための余儀なき催促によるも....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いのが当り前だ。軍人だの官公吏というもの、又事務系統を減らして、生産面の各部門を
拡充し、それも主として貿易の生産面にふりむける以外に生活水準を高める実質的な方法....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
美との創造的文芸である。」 と云った。そして更に、此の憎悪と反抗とによる「生の
拡充」を説いて、 「生の
拡充の中に生の至上の美を見る僕は、此の憎悪と此の反抗との....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、徴兵制度が来はしないかということを心より心配するものであります。しかも防衛力の
拡充については、日米間において協議をするということになっておりますから、一歩誤ま....
「黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
望」の的となった学校である。それはフランス大革命の恐怖時代が終って間もなく、生産
拡充のための科学技術者と、優秀な砲工の士官を養成する、二重の目的を以て、一七九四....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ところから、軍事予算は通過しても戦備はできない。考え抜いた結果、何とかして生産力
拡充の一案を得て具体的に政府に迫るべきだと考え、板垣関東軍参謀長と松岡満鉄総裁の....