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拡大
「拡大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拡大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を取るには役立つけれども、私達自身に向っては妨げにこそなれ、役には立たない。或は
拡大鏡のようなものだ。私達はそれによって身外を見得るけれども、私達自身の顔を見る....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
向かって飛散する、同時にこの旋転する円板は宇宙空間から輻射を受け取るために絶えず
拡大される。今外部の宇宙空間から一物体がこの旋転する板中に陥入したとすれば、そこ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
全く問題とならなくなった(三五頁)。文明の進歩により戦争力が増大し、その威力圏の
拡大に伴って政治的統一の範囲も広くなって来たのであるが、世界の一地方を根拠とする....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
一から十まで会社側の御都合主義による勘定ずくの話であって、この協定のどこの部分を
拡大鏡にかけてみても精神的な結合などは毫も発見されないのである。 だからこの協....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
を含む)」相当の戦果だ。 ◯きょう空襲中の情報に「相当戦果をあげている。なお戦果
拡大中」とあって、大いに都民の士気があがった。 錐もみて墜つる敵機や暮の空 ....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
って倒れて居るのを、二人の水夫が茫然立って見て居た。 私の心にはイフヒムが急に
拡大して考えられた。どんな大活動が演ぜられるかと待ち設けた私の期待は、背負投げを....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
の附近に残っているらしいのです。レントゲン――いえ、エックス線の硬いのをかけて、
拡大写真を撮らないと、その小破片の在所がわからないのですって。ですけれど、こうし....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
よち歩きで庭に出て来るのを見るにつけ、そのおい先を考えると、ワン、ツー、スリー、
拡大のガラスからのぞきさえすれば、見るまに背の高い、育ち上がったみごとな大男にな....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
の幅と深さを謙虚な気持で正視している人ならば、おそらく無反省に自分の仕事の分野の
拡大を喜ぶということはあり得ないはずである。 万一、カメラのかたわらから監督を....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
努力を必要としないからそれだけ容易なわけである。どんな低いささやきも機械が適宜に
拡大して観客の耳にまで持つて行つてくれるのだから世話はない。そのかわり機械は機械....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
だが、周囲は(おそらくは彼自身も)それに気づかなかつた。彼の才能のある部分だけが
拡大され酷使された。 そして彼は死んだ。 私の山中に関する感想はほぼ以上で尽....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
ところから、大きな虫眼鏡をとり出した。 私と母は、その虫眼鏡で、くだんの米粒を
拡大した。 なるほど、米粒の男の言うとおり、全くのほそい文字で、いろはが書かれ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
した、脊低の反身で、仰いで、指を輪にして目に当てたと見えたのは、柄つきの片目金、
拡大鏡を当がったのである。 「は、は、は、違う、違う、まるで違う。この大入道の団....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
政策転換の要求、(1)友好と平和とを基礎にする人的、文化的、技術的、経済的交流を
拡大し国交正常化を妨害することなくこれに積極的支持と協力をあたえる。とくに第四次....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
とすること多し。 爾後、火器の発達により正面堅固の度を増すに従い、戦闘正面の
拡大を来たし逐次、横隊戦術に近似するに至れり。欧州大戦初期に於けるドイツ軍のフラ....