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拡張
「拡張〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
拡張の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ぎゅうじ》を握り、外国宣教師だとか、貴婦人だとかを引き入れて、政略がましく事業の
拡張に奔走するようになると、内田はすぐきげんを損じて、早月親佐《さつきおやさ》を....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ざいます。実に今日の富はほとんど何千万ドルであるかわからない。今はどれだけ事業を
拡張してもよい、ただただ
拡張する人がいないだけです。それでもし諸君のうち、フィラ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
られて来た。外界は謂わばお前の皮膚を包む皮膚のようになっている。お前の個性は分化
拡張して、しかも稀薄な内容になって、中心から外部へ散漫に流出してしまった。だから....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
はただ彼の最近親の親戚朋友だけであった。この宝庫が代々に持ち伝えられる間に次第に
拡張されるにしてもそれはただ非常に緩徐にしか行われなかった。種族が合同して国家を....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
している不利を克服し、あの蒙昧な人民を使用して五年、十年の間に成功した生産力の大
拡張を思うとき、われらは断じて成功を疑うことができない。ただし偉大な達見と強力な....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
って行かれる。 幣原内閣も改造か総辞職の外なく一嵐なり。 共産党は本令を更に
拡張し地主や下級官吏等に及ばしむべしと論ず。 戦敗国なれば、斯く入れ替るべきは....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
外地向きとはいかなる謂かということである。論者は簡単にいう。すなわち取材の範囲を
拡張せよと。またいう。雄大なる構想を練れと。もちろんいずれも結構なる議論である。....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
しかし、このような考え方は戦争中にだました人間の範囲を思考の中で実際の必要以上に
拡張しすぎているのではないかという疑いが起る。 ここで私はその疑いを解くかわり....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
をなす約あれば、急ぎてその村を辞し再び上野原に帰りて、その地の有志者に対し哲学館
拡張の趣旨を演説せり。しかるに、同地の有志者はなお一日の滞留を請われ、予もまた翌....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
ござります。それはほかに少し目的があるので、すなわち私の監督しておりまする哲学館
拡張のために巡見することでござりますが、その傍らに妖怪に関する事実を集めたいと思....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
でなければ上等でないように思うものが段々|殖えて来た。その結果が日本の商品の販路
拡張となり、日露両国民の相互の理解となり、国際上の無言の勢力となるから、もし資本....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、われは仏教ひとり真理の宗教なりと信ずるものなり、われは畢生の力を尽くして仏教を
拡張せんと欲するものなり。君請う、疑うことなかれと。その鋭意、熱心、実に感ずべし....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ナス号に投じて出航す。 アルゼンチン国は独立以来わずかに百年なるも、近年牧場の
拡張、交通機関の敷設とともににわかに国運発展し、欧米より移住するもの年々二十余万....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ある。 私は昭和二十八年には業界視察のため渡米、帰国してからは各工場の復旧と、
拡張に没頭した。そして聯合紙器はいま、年間売上げ七十億円、十五の工場と千七百名の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
百六十七師団に対し連合側は二百三十四師団の優勢を占めていたのである。同盟側の軍備
拡張は露、仏のそれに遥かに及ばなかった。 シュリーフェンの一九一二年私案は仏国....