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「持ち堪える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

持ち堪えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
ちに交っている切支丹宗門の者や徳川幕府に恨《うら》みを含んでいる者は、一揆の長く持ち堪えることを望んでいたかも知れない。しかし、そうした宗教的な政治的な動機を離....
俊寛」より 著者:菊池寛
は危うく海の中へ、引きずり込まれそうになる。それを、岩角へ足をふんばって、ぐっと持ち堪える。魚はそのかかった針をはずそうとして、波間で白い腹をかえしながら身を悶....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いない。けれどその途中にあることは確かだわ。芝居って惨《みじ》めなものよ。観客が持ち堪えることのできる天才と言えば、ごく少量の天才ばかり、髯《ひげ》をそり爪《つ....
ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
くっついてしまったかのようにも思われていたその賢明な、怪我の少い身構えの法をさえ持ち堪えることができず、謂わば手放しで、節度のない恋をした。好きなのだから仕様が....