持直す[語句情報] » 持直す

「持直す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

持直すの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名君忠之」より 著者:夢野久作
みかかった与一は、そのまま飛石の上をヒョロヒョロと引き擦られて行った。金剛兵衛を持直す間もなく泉水の側まで来た。脱げかかった帯と長襦袢に足元を絡まれた七代はバッ....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
「宮本……どんな男だ。」 時に、傘を横にはずす、とバサリという、片手に提灯を持直すと、雪がちらちらと軒を潜った。 「いいえ、御婦人の方でいらっしゃいます。」....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
じさんの介添のみ、心にも留めなそうだが、人妻なれば憚られる。そこで、件の昼提灯を持直すと、柄の方を向うへ出した。黒塗の柄を引取ったお米の手は、なお白くて優しい。....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
生門に髣髴だよ。……その竹如意はどうだい。」 「如意がどうした。」 と竹如意を持直す。 「綱が切った鬼の片腕……待てよ、鬼にしては、可厭に蒼白い。――そいつは....