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「指〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
58 膝の上に組んだ看護婦の両手。前になった左の手には婚約の環が一つはまっている。が、環はおのずから急に下へ落ちてしまう。 ....
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
奥から一匹の白犬が、落葉を蹴立てて駈《か》けて来ました。 足一つの神はその犬をして、 「これは名を嗅げと言って、どんな遠い所の事でも嗅《か》ぎ出して来る利口....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
。小えんは踊《おど》りも名を取っている。長唄《ながうた》も柳橋《やなぎばし》では折りだそうだ。そのほか発句《ほっく》も出来るというし、千蔭流《ちかげりゅう》と....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
た三人の侍を打ち据えた。四人目には家中の若侍に、新陰流《しんかげりゅう》の剣術を南している瀬沼兵衛《せぬまひょうえ》が相手になった。甚太夫は南番の面目《めん....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
《くらのすけ》は眉をのべて、これも書見に倦《う》んだのか、書物を伏せた膝の上へ、で手習いをしていた吉田忠左衛門に、火鉢のこちらから声をかけた。 「今日《きょう....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
「今夜の十二時。好いかえ? 忘れちゃいけないよ」 印度人の婆さんは、脅すようにを挙げました。 「又お前がこの間のように、私に世話ばかり焼かせると、今度こそお....
飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
蛇笏の名前に注意し出した。勿論その句境も剽窃した。「癆咳の頬美しや冬帽子」「惣嫁の白きも葱に似たりけり」――僕は蛇笏の影響のもとにそう云う句なども製造した。 ....
狂女」より 著者:秋田滋
ら、わし等のほうにも仕様があるんじゃ」 やがて、一行はイモオヴィルの森のほうをして次第に遠ざかって行った。 二時間ばかりたつと、兵士だけが戻って来た。 ....
」より 著者:秋田滋
手にして、四囲に気をくばりながら戸外へ出た。 すると犬は、ボネエ将軍路のほうをして、一目散に駈けて行ったかと思うと、トモアゾン夫人の墓石のそばのところで、ピ....
初雪」より 著者:秋田滋
う、込み上げて来るその動揺をおさえようとするためなのであろう。透き通るような白いをその脣に押しあてた。 彼女は燕が幾羽となく飛び交っている、目映いばかりに照....
良夜」より 著者:饗庭篁村
よき人となりて下谷西町に住うよし、久しぶりにて便りを得たり、別紙を持参して諸事の揮をその人にうけよと懇ろに予が空想に走する事を誡められたり。 予は深沢にもそ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、それでも危険である。一度は、ファラデーがガラス管の内に塩化窒素を少し入れたのをで持っていたとき、温いセメントをその傍に持って来たら、急に眩暈を感じた。ハッと....
寡婦」より 著者:秋田滋
いた伯母の手を弄ぶともなく弄んでいた一人の若い女が、金色の頭髪でこしらえた小さな環にふと目をとめた。その時までにも何遍となく見たことはあったのだが、別に気にと....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
とである。その、あるものとは、女であった。 毎週一回晩にあつまって彼の讃美歌の導をうけていた音楽の弟子たちのなかに、カトリーナ・ヴァン・タッセルという、オラ....
親ごころ」より 著者:秋田滋
人ァ巴里さ行って、その娘を探しあてただとよ」 そう聞くと、二人はすぐさま巴里をして歩きだした。 大都会に一歩あしを踏み入れると、彼等はその広いことと、往来....