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指をくわえる
「指をくわえる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指をくわえるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろう――その男の顔が見てやりたい、土地の者じゃあるまい、江戸の色男だろう――と、
指をくわえる者もある。 そこへ三助がはいって来て、旦那なるものの噂《うわさ》に....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
っさらしの屋上運動場に逃げあがって行った。そこでは、家に帰ってもつまんねえ――と
指をくわえる子供らが、犬ころのようにたわいなくふざけちらしていた。「先生、あたい....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
か、朝飯まえだぜ。」 「一たいなんのことですの?」と家内は聞きかえす、――「その
指をくわえる、って仰しゃるのは?」 「まあ、おっ母さんや、そらっとぼけなさんな。....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
ゃあ一番うつくしいんだけんど、食べられましねえ。あぶれた手合が欲しそうに見ちゃあ
指をくわえるやつでね、そいつばッかりゃ塩を浴びせたって埒明きませぬじゃ、おッぽり....