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指定席
「指定席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
指定席の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
だったろうからだ。さて之を除けば、あとの現代青年が如何に弱い無能力者として社会的
指定席にうずまっているかが判ろう。 現代青年の心理を現象的に分類することは、ど....
「成長意慾としての恋愛」より 著者:宮本百合子
くよろこぶべき対手が出現するかというに、遺憾ながらこれも決して、波荒き現実の中で
指定席は持っていないからである。恋愛に於て、理想とする対手にめぐり合えない歎きは....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
きます。じぶんで切符買うから、ローリイにめいわくかけません。」 「あたしたちのは
指定席よ。と、いって、あなた一人はなれていられないしさ、そうすると、ローリイがじ....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
利我利でありたいとは思わない。 然し、特別に清掃され、新装せられた都市や農村の
指定席を遍歴するなどゝいうことは、これはもう、文化国に於ては、ゴーゴリの検察官の....
「桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
てあるのがお前たちには判らないだけさ。お前はそこに坐って見ていなさい」 野村を
指定席に坐らせておいて、娘教祖は木戸の前に立った。 「ほら。ほら。ほら。ほらしょ....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
御覧よ、おかげでワイシャツやぶいちゃったよ、なんてものすごい人だろう」 やっと
指定席に坐って汗をふいたのである。日本一巨大なる劇場といわれる国際が、立錐の余地....