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「指針〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

指針の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
にやっと腰をかけて、おずおず手を延ばして小窓を開いた。その小窓は外から見上げると指針盤《ししんばん》の針座のすぐ右手に取りつけられてあるのを園は見ておいたのだ。....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
。その背後には、たくさんの丸いメーターがベタベタ並んでいて、黒い目盛盤の上に白い指針がピクピク動いていた。不思議の部屋! 奇怪なる人間! 「宇留木君。いま時間は....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
、勘のいい記者たちには察知せられた。 博士が睨《にら》みつけている電界強度計の指針が、気のせいか微《かす》かに慄《ふる》えているようだ。 余震なき地震 息詰....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
夢想していた。彼らがこういう考えを抱くに至ったのは、すべての科学者の研究に際して指針となる信念、すなわち、比較的未知なるものも、根本的には、我々の手近で詳しく研....
深夜の市長」より 著者:海野十三
「この時計の針を見て御覧よ。どうだネ」 「ははア」 「なにを見ているんだ。この指針がいま何時何分を指しているかというんだ。ね、今ちょうど十一時四十分を示してい....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
形の恐怖を加速度的に増大させていたに違いはないのです。 たとえばですね、時計の指針は一日に数十回に渡って鋭角を形作ります。窓から陽が斜に入れば三角形の影が沢山....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
次第に高くなって行った。艦体が、明かに、グッと下方に傾斜したのが判った。深度計の指針が静かに右方へ廻りだした。 「十メートル、十五メートル、……」 深度計の指....
海底都市」より 著者:海野十三
札が上にうってあり、その名札の下には、計器が五つばかりと、そして白い大きな時計の指針《ししん》のようなものが並んでついていた。 辻ヶ谷君は、その器械の横につい....
地球要塞」より 著者:海野十三
たちの体は、なんの衝動《しょうどう》も感じなかったけれど、深度計《しんどけい》の指針は、ぐんぐん右へ廻りだした。 室内の空気の臭《にお》いが、すっかりちがって....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
タク異状ナキニモカカワラズ、速度計ハ零ヲ指シ、舵器マタキカズ、ソレニ続キ高度計ノ指針ハ急ニ自然ニ下リテ、ホトンド零ニ戻ル。気温ハ上昇シツツアリ、タダイマ外部ノ気....
火星兵団」より 著者:海野十三
ンプを動かすと、袋の中の空気がどんどん出ていく。そうして圧力が低くなる。圧力計の指針がぐっと左に動いて、赤いしるしのついているところまで来ると、そこでポンプは、....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
。それ等はすべて夜光式になっていて、たとえ司令塔の電灯が消えても、ちゃんと計器の指針がどこを指しているかが分かるように造られてあった。 「速度、十五ノットか。よ....
軍用鼠」より 著者:海野十三
探偵小説家の梅野十伍は、机の上に原稿用紙を展べて、意気|甚だ銷沈していた。 棚の時計を見ると、指針は二時十五分を指していた。それは午後の二時ではなくて、午前の二時であった。カ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
くあてはまると思う。啓示と霊媒、又啓示と時代との関係を説きて直裁簡明、正に絶好の指針とするに足りる。『インスピレーションは神から来る。しかし霊媒は人間である』―....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
。その普及は、人生の問題においても社会実現の問題においても、常にその根本的解決に指針を与えるものである。私は従来力を入れてきた岩波文庫に対する態度にさらに拍車を....