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挑戦状
「挑戦状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
挑戦状の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
持っていったぞ。先刻調べたときには、こんなことがなかったのに……」 奇怪な
挑戦状 その翌日の午さがり、警視庁の大江山捜査課長は、昨夜来詰めかけている新聞....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
らりと体をかわしながら、 「やや、おびただしき松明の雨を降らしたとは、何の合図か
挑戦状か。それとも悪意に解釈すれば、アバタの穴をよく見んための提灯代りの松明か」....
「麦藁帽子」より 著者:堀辰雄
が、何んだって彼は私になんかお前への恋を打明けたんだろう? それともそれは私への
挑戦状のつもりだったのかしら? そうとすれば、その手紙は確かに効果的だった。 ....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
めて華やかなものにしていたのである。 「熊城君、君は忘れやしまいね。風間九十郎の
挑戦状の中に、|来たれ、列柱を震い動かさん――とあったのを。それが、とうとう実現....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
っしり叩《たた》きあげなくてはなりません」 「それがいい。それはそうとともかく、
挑戦状《はたしじょう》をたたきつけなくては話にならない。僕は昨夕《ゆうべ》一晩か....
「殺人迷路」より 著者:橋本五郎
自分が今度の事件に、こうして偶然かかり合うようになったのは、全く、あの不思議な
挑戦状と、それについで起った種々な奇怪な事件に引きずられてきたのに他ならないのだ....
「探偵戯曲 仮面の男」より 著者:平林初之輔
とこへ手紙をよこしたのです。(芦田と牧とは驚きの表情で顔を見合わせる)大胆不敵な
挑戦状です。これをご覧なさい。 芦田は手紙を受けとって牧と二人頭を寄せてよむ ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
原因というよりは最も多く、あの後では、彼の気もちを不愉快にしていたし、武蔵からの
挑戦状で、あわてて京都へ帰ってみれば、祇園藤次が逐電してしまうやら、また家政の癌....
「三国志」より 著者:吉川英治
は十日のうちに死ぬだろう。試みにそれを問うてみよう」 彼は、曹真へ宛てて戦書(
挑戦状)をしたため、軍使を派して、曹の陣営へ送りつけた。その辞句はすこぶる激越な....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
った。 なるほど筆蹟は見事だが、その文意たるや、驕慢な揶揄である。兄高氏への、
挑戦状にほかならない。 馬上帯弓の上で御あいさつ申さむ――とある大言ぶりも、自....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の対決を、わざと、足利新田両家の確執に外らして、義貞を陣頭におびき出すためにした
挑戦状にほかならぬのだ」 「ではあれも、そうした深いご用意であったので?」 「も....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
会えば、酒は徹宵ときまっていた。私にはその方が続かない。一度など三上から揶揄の再
挑戦状まで舞い込んで来たが、参ったことにして、その後、つい約束は御破算にしてしま....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
、常にふくみ合って来た三州と信州とが、いよいよ、ある動機から火蓋を切って、双方で
挑戦状を発した。 煙火試合! 甲の国と乙の国との煙火師が、星夜の空中を競技場....