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「挟み撃ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

挟み撃ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
の所に、横穴が開いていたのであった。押し寄せる水と押し返す波とが、小さな独木船を挟み撃ち、大穴へ引き入れるその代りに、横穴へ船を押しやったのであった。 夜光虫....
決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
突き落す策戦だった由である。信玄自身は八千の兵を率いて川中島に陣し、夜明けと共に挟み撃ちにかけるツモリであったらしい。 信玄の放った間諜は、ついに一名といえど....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
度は丘の方からワーッという声が聞こえて来た。そうして毒矢が飛んで来た。 土人は挟み撃ちを試みるらしい。 遠征軍は隊を分かち、前後の敵に向かうことになった。そ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
目次 小序 守田勘弥 新富座の大岡政談――元園町の草原――長唄と常磐津の挟み撃ち――外国人の引幕――風月堂の西洋菓子 新富座見物 左団次の渥美五郎――劇....
とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
家作も持ち、金融力と信用はある方だったが、国太郎の代になってからの此の貸借逆調の挟み撃ちには、いつか持ちものを切り縮めて行って、差当り生活の為め必要な現金さえ此....
上海」より 著者:横光利一
内にこの支那工人たちのマルキシズムの波が立ち上っているのである。母国の資本は今は挟み撃ちに逢い出したのだ。参木には、ひとり喜ぶ米国人の顔が浮んで来た。そうして、....
三国志」より 著者:吉川英治
焦いた。 陳生、それを見て、 「助太刀」と、呼ばわりながら、張虎を扶けて韓当を挟み撃ちに苦しめた。 さしもの韓当もすでに危うしと見えた時である。――父孫堅の....
三国志」より 著者:吉川英治
して、馬を深く敵中へ馳け入れ、 「徐晃は汝か」と、彼のすがたを探しあてるやいな、挟み撃ちにおめきかかっていた。 ところが。 背後の部下はたちまち蜘蛛の子みた....
三国志」より 著者:吉川英治
こんだ。 「兵を陸へ揚げて、蜀軍が夜討ちに進む退路を断ち、逆に孫桓としめし合せて挟み撃ちにしてやろう」 すぐ書簡をしたためて、使いを孫桓の陣へやった。 とこ....