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振り合う
「振り合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振り合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
待なんとお礼を申してよいやら」改めて庄三郎は礼を云う。 「一樹の蔭一河の流れ、袖
振り合うも他生の縁とやら、何んのお礼に及びましょうぞ」 こう云って松虫は微笑し....
「七階の住人」より 著者:宮本百合子
顔をして何か断りらしいことを網戸越しに云った。廊下と昇降機の中とで友達同志が手を
振り合う。殆ど止らず昇降機は上った。 「ひどい! もうこうなりゃ覚悟するわ」 ....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
ないのだからヤヤコシイ。いい加減というよりも寧ろミジメな位の混合種ばかりが、尻尾
振り合うも他生の縁という訳でギャンギャンキャンキャン吠え合っていたものだが、そい....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
第棄てても仕舞おうが、生きた人間の病気は、そのようなものと同列には考えられぬ。袖
振り合うも他生の縁とやら。それほどの病気ならばこちらへ引取って介抱しとうなるのが....