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振り撒く
「振り撒く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振り撒くの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
の役人に押えられる間際によ。そうしたら、武雄の刑事が喰い付いて来たから、妾ここで
振り撒くつもりで降りたらモウ一人福岡署から加勢が来ている上に、アンタまで跟けて来....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
ら、平和過ぎる程平和な、亜米利加の田舎の日曜日風景である。教会の鐘が、乾いた音を
振り撒く。牧師はこの少女殺しを演材に説教して、憐れむ可き罪人が一刻も早く神と人の....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
物を入れ置きまして、その冷たい水を歯楊枝みたようなもので病人の顔へピョイピョイと
振り撒くです。そうすると顔が冷たいものですから不意と気が付く。病人それ自身も寝て....
「上海」より 著者:横光利一
と水銀剤とを押入の中へ押し込んだ。それから、抽出から香水を取り出して蒲団の襟首へ
振り撒くと、また静に参木の胸へ額をつけて円くなった。しかし、もうこんなにしていら....