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「振動数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

振動数の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生きている腸」より 著者:海野十三
それからまた、吹矢は生ける腸《はらわた》の腸壁の一部に、音叉でつくった正しい振動数の音響をある順序にしたがって当てた結果、やがてその腸壁の一部が、音響にたい....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
て述べた通り撰択《せんたく》の世界であります。光線にしても、音響にしても、一定の振動数以上もしくは以下のものは、見る事も聞く事もできない有様でございます。性格の....
振動魔」より 著者:海野十三
である。それというのが、こうした箱や壺めいたものには、その寸法からきまるところの振動数というのがタッタ一つきりあるので、一体振動数というのは音色そのものに外なら....
物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
色とはどれだけ一致しているものか不確かである。 音についても同様な限界がある、振動数二三十以下あるいは一二万以上の音波はもはや音として聞く事はできぬ。振幅が一....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
オなどは強く反響するのにイやエは弱く短くしか反響しない。これはたぶんあとの母音は振動数の多い上音に富むため、またそういう上音はその波長の短いために吸収分散が多く....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
の光は結局素量的であって、すなわち光の元子である。その波の量子エネルギーを定める振動数はある意味での量子の「形」とも見られるのではあるまいか。 それはとにかく....
疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
語として識別させるに必要な要素としての母音や子音の差別目標となるものは、主として振動数の著しく大きい倍音、あるいは基音とはほとんど無関係ないわゆる形成音のような....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ディーが生まれる。二種の高さの音をそれぞれに取り離して全く別々に聞くだけならば、振動数がかなりちがってもたいしてちがった感じの違いは起こらないのが、二つの音を相....
「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
っくるめた一つの系統として考えるほうがほんとうだと自分には思われる。そうして音の振動数は主として弦で決定するが、音色を決定する因子中の最も主要なものが手首の運動....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
」 私は、思わずそう叫んだ。暖炉の上においてある音叉をとりあげた。それは非常に振動数の高いもので、ガーンと叩いても、殆んど振動音の聴えぬ程度のものだった。しか....
のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
」 「くわしいことは、ちょっといえないが、軍艦でも人間でも、目標物には特殊な固有振動数というものがあって、これは皆違っている。最初にそれを測っておいて、それから....
厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
思われた。不思議だと思って懐中時計の音で左右の耳の聴力を試験してみると、左の耳が振動数の多い音波に対して著しく鈍感になっている事が分った。のみならず雨戸をしめて....
新案探偵法」より 著者:小酒井不木
ことが出来るのであります。前記のパウロフの研究によりますと、犬は人間よりも遥かに振動数の多い音をきくことがわかったのであります。 音ばかりでなく、一定の色を見....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
線なしの電話が出来ましょうと祝辞をのべた人があった。それに対してヘルツは電磁波の振動数と音波の振動数との隔絶した開きを指摘して、そんな事は出来るはずがないと答え....