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振向ける
「振向ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振向けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
退屈でしょう、本を読んでお聞かせしましょうか」 「どうぞ」 と竜之助が夢を現実に
振向けると、お雪が、 「王昭君物語という本ですよ。王昭君、御存じでしょう、支那の....
「博物誌」より 著者:岸田国士
たまでで、言わば我々が伸びをするようなものである。 彼はその縮れ毛の頭を夕風に
振向ける。 眼を半分つぶったまま、時々思い出したように啼く。 一声もの憂げに....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
の人は決して家庭料理を食べるだけの金銭に乏しいのでありません、家庭料理へ生活費を
振向けるという心に乏しいのです。食物の事を大切と思わないものは我が身体《からだ》....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
拗ねて見えるのだった。
「じゃあ、お師匠様」
手放しの泣き顔を、不意と、武蔵へ
振向けると、最後の一|縷へ縋りつくように、
「――修行がすんだら、その時は、お通....