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「振舞い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

振舞いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ない時に、愛の籠ったような行いをしたり、憎しみを心の中に燃やしながら、寛大らしい振舞いをしたりしたろう。そしてそんな浮薄なことをする結果として、不可避的に心の中....
星座」より 著者:有島武郎
いるかを知りぬいているのだから。彼奴は妙に並外れた空想家で、おまけに常識はずれの振舞いをする男だが、あれできまりどころは案外きまっていて、根が正直で生れながらの....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
世は信心深き族の 何の拘束も知らず、罰というものの恐れもなく ただ己が心のままに振舞いてやがて善く正しかりき。 厳しき言葉に綴られし誡めの布告もなくて 自ら品よ....
活人形」より 著者:泉鏡花
遺言せしが、我等の年紀の少かりければ、得三は旧のまま一家を支配して、己が随意にぞ振舞いける。 淑母死して七七日の忌も果てざるに、得三は忠実の仮面を脱ぎて、よう....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、夜の潮の、充ち満ちた構内に澪標のごとく千鳥脚を押据えて憚からぬ高話、人もなげな振舞い、小面憎かったものであろう、夢中になった渠等の傍で、駅員が一名、密と寄って....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
飛ばしたそうです。七十ぐらいの柔和なお婆さんが煙草盆を出してくれて、すぐに煎茶を振舞い、しかも、嫁が朝の間拵えたと、小豆餡の草団子を馳走した。その風味のよさ、嫁....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
が、ふと言を交わしたを御縁に、余り不躾がましい事じゃが、茶なりと湯なりと、一杯お振舞い下さらんか。 百合 お易い事でございます。さあ、貴客、これへお掛けなさいま....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
になりました。 彼がロシアへ立つ前に仲間の人々に対して働いた言語同断なあらゆる振舞いは、もう人間としてのいっさいの信用を堕すに充分でした。それ以後も、彼はただ....
絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
る塾に弟子入りしてる人でそうなのです。師匠と頼んで弟子入りして置きながらそうした振舞いをするということは、いわば師匠をないがしろにしたことにもなるわけです。 ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ったものか、従来の消極主義を捨てて積極主義に転向し、しかもかなり目にあまるほどの振舞いが見えてきた。またそれだけに彼の門を叩きその幕下に馳せ参ずる者も増加し、そ....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
れたいと思う、この二つの悩みに悶えぬいていたので、時には正気の人とは思えぬような振舞いをすることもありました。恐怖から気が狂ったのではないかと思いました。 私....
自叙伝」より 著者:大杉栄
景があった。 古参生等の「仲間」にはいった僕には、まず同級生等の間で傍若無人の振舞いをした。僕と同じ寝室のものや左翼の寝室のものは黙っていた。が、中の寝室のも....
続獄中記」より 著者:大杉栄
もう大がいのことは叱られない。歌を歌おうと、寝ころんでいようと、何でも勝手気儘な振舞いができるようになった。」 四十余りになるその男は、僕を何と思ったのか、し....
豆腐買い」より 著者:岡本かの子
願いからお京さんはアンリーに貰われた。アンリーはリヨンで王党の党員だったが矯激の振舞いがあったのでしばらくフランス縮緬の輸出の仕事を請負って東洋へ来た。フランス....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
際、三井寺方の申条に対し瞋恚を抱き、喧嘩、強訴、仕返し、その他何によらず殺伐なる振舞いを企つるものあらば、屹度そなたから留めて貰い度いのじゃ。頼んだぞ源右衛門』....