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「挿木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

挿木の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
岩石の間」より 著者:島崎藤村
は皆なを待受顔に窓に近い庭石に水をそそいでいた。先生は石垣の上に試みたアカシヤの挿木《さしき》を高瀬に指して見せた。門の内には先生の好きな花も植えられた。 別....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
間は、ちょうどよい工合に一人が千年に一人ぐらい子供を産むことになる。これは接木や挿木をくりかえして来た蜜柑には種子がなくなると同じである。早く死ぬから頻繁に子供....
猿ヶ島」より 著者:太宰治
六月、と三つきも経っているが、しなびて行くだけじゃないか。これは、ことに依ったら挿木でないかな。根がないのだよ、きっと。あっちの木は、もっとひどいよ。奴等のくそ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
できれば、根のない希望に根をはやすことだってできると信ずるのです。私はこのことを挿木のことから思いつきました。次郎さんも、まだきっとお忘れではないと思いますが、....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
る。日本にあるこの樹はみな雌本で雄本はない。ゆえに実の中に種子が出来ない。これは挿木でよく活着するだろう。 アサガオと桔梗 千年ほど前に出来た辞書、それは人皇....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
のが余り綺麗だったので、よせば好いのについ手を出して一枝折ったが、次の休み場所で挿木にしてしまった。 急な登りが四、五町も続いたかと思う中に谷が浅くなって、山....