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捉まる
「捉まる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捉まるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「観画談」より 著者:幸田露伴
ない。何か知らん痛いものに脚の指を突掛けて、危く大噐氏は顛倒しそうになって若僧に
捉まると、その途端に提灯はガクリと揺めき動いて、蓑の毛に流れている雨の滴の光りを....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ような年い老った弱えもんだと馬鹿にして、三つも四つも殴りアがって、斯う云う旦那に
捉まると魂消てやアがる、我身を捻って他人の痛さが分るだろう、初まりの二つは我慢が....
「家」より 著者:島崎藤村
言って、避暑地の霧に悩まされていることなどを話出した。彼女は、何かこうシッカリと
捉まる物でも無れば、自分の弱い体躯まで今に何処へか持って行かれて了うような眼付を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
馬さんは赦《ゆる》されまいとこう思うのだ」 「そんなら早く、そのほんものの盗賊が
捉まるように骨を折って上げてくださいまし」 「それはずいぶん骨を折るけれども、な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
江戸表からお越しになった駒井能登守様というお役人の御人数でございます、あのお方に
捉まると私が是が非でも悪者にされてしまいますから、どうかお助けなすっておくんなさ....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ちゃア危え、動くよ」 馬「動きやすよ活きて居るから……さア貴方確りと、荷鞍へそう
捉まると馬ア窮屈だから動きやすよ」 由「若衆いゝかえ大丈夫かえ、気を付けて」 馬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、もし、この家をこわしてしまったら、どうしましょう、逃げ出したって一筋道だから、
捉まるにきまっているわね」 「ここの主人《あるじ》が鉄砲を持っているから、安心し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あります。芝居の弁慶で贋物でないのは無い。本物の弁慶なら、そう容易《たやす》くは
捉まるまい。芝居の弁慶を捉まえて、これは贋物だと宣言することほど、それは非常識な....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
ラと縄を切り払ったが、「さあさあこっちだ、裏から逃げよう、まごまごしていると取っ
捉まる。……お聞きよお聞きよ、足音がする! 人買共の足音だ! 入って来られたら大....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
走って来たからである。 「不可ない! しまった! あいつらだ! 多勢に一人、とっ
捉まる!」 サーッと一散に走り出した。露地が左右に別れている。 「よし、こっち....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
門を締めるかというと、この人はもし其剣を投げてぐずぐずして居ると花嫁の送りの人に
捉まる恐れがある。
捉まると大変です、この時またチベット銀二十タンガー(元)を罰金....