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捌ける
「捌ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捌けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
んでゲス。 ところがここに一つうまい事が持上りました。その女たちの中でも一等|
捌けるピン嬢とチョキ嬢という二人がノスタレだかオシッコだかわかりませんが病気にな....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
「さればで御座りまする。貴方様のおみ足の上を越す者でなければ、お話のような芸当は
捌けるもので御座いませぬが……とにかく私がこれから出向きまして様子を探って参いり....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
出たが、――その時、横向きになって、壁に向うと、手を離した。裙が落ちて、畳に颯と
捌けると、薄色の壁に美しく濡蔦が搦んで絵模様、水の垂りそうな濡毛を、くっきりと肱....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の売れない肥料何百円――五百何十円か――はうちの負担になる由。マア何とかそこは又
捌けるのでしょうが、この為替切りには大分お母さんフーフーです。御無理ないと思いま....
「崖下の池」より 著者:豊島与志雄
魚屋は殆んど全滅してるので、金魚を育てて売り出せば、如何に高価でも多量でも充分に
捌ける。それに、餌は容易く得られる。下水溝の露出してるところが多く、いとめがうよ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ものではない。感情のモツレというようなものは、どんなに理に勝った人でも、理だけで
捌けるものではないのである。 罪というものは、本人が悔恨に苦しむことによって、....
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
て、国太郎はまだ客を待っていた。実のところ今朝から客足が思わしく無く持荷の半分も
捌ける見当がつかず、いたずらに納屋で飴色の腹に段々鼠色の斑が浮いて出る沢山の鮎の....