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「捕虜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

捕虜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
か知れないだろう。」 「それがあの頃は、極《ごく》正直な、人の好《い》い人間で、捕虜の中にも、あんな柔順なやつは珍らしいくらいだったのだ。だから軍医官でも何でも....
或る女」より 著者:有島武郎
が葉子の目の前で弱味を見せた瞬間に、葉子は驕慢《きょうまん》な女王のように、その捕虜から面《おもて》をそむけて、その出来事を悪夢のように忌みきらった。冒険の獲物....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
る。それは私の祖先と私とが、愛によって外界から私の衷に連れ込んで来た、謂わば愛の捕虜の大きな群れなのだ。彼らは各※自身の言葉を以て自身の一生を訴えている。そして....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
な風景であった。 ◯米国飛行士一名、五部の元蓄電池室の裏へ降りし由。石井君たちが捕虜とした。ピストル二丁、弾丸二十発位、持っていた。まず後手を縛したる上、桜の木....
海底大陸」より 著者:海野十三
じろじろ見つめている。 さあ、これからいったいなにが始まるのだろう? 怪物の捕虜になったクーパー事務長は、もう観念した。 かれはがんらい、たいへん頭がよく....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ともにそういった。 「わかりそうなものではないか。宇宙を快速で飛ぶ力のある本艇を捕虜にすることができる『相手』だ。ただ者ではない。もうわかったろう」 「あッ。す....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
こっちの不利となりますよ。しばらく成行にまかせてみようじゃないですか」 「いや、捕虜になるのは困る」 「捕虜ということはないですよ。あの緑人どもは、われわれ地球....
火星兵団」より 著者:海野十三
のところも、何ものかで、床に縛りつけられているらしい。千二は、いつの間にか、彼が捕虜になっていることに気がついた。 捕虜といっても、あたり前の捕虜ではない。火....
火薬船」より 著者:海野十三
て、はやく武運をさずけたまえと、おいのりにいこうじゃないか」 「やかましいやい。捕虜だなんて、おもしろくねえことを、いうもんじゃない」 そのうちに、両船は相前....
怪塔王」より 著者:海野十三
村探偵の電文は、どう考えても腑におちません。 帆村探偵はとうとう怪塔王のために捕虜となり、そしてむりじいにこんな電文をうたせられたのではないでしょうか。 「お....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
」 と、なおもハバノフ氏が突込もうとすると、 「おおそうだ、ハバノフさん。昨夜捕虜にした日本海軍の水兵をあなたに見せましょうか。さあ、これから御案内しますよ」....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
す。が、困ったことに、私どもがこちらから人間の世界を覗きますと、つまらぬ野天狗の捕虜になっている方々が随分沢山居られますようで……。大きなお世話かは存じませぬが....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
は、とてもわれ等の用途にはならぬ。 更に又その人は、一切の宗教宗派的のドグマの捕虜であってはならぬ。これと同様に、一知半解式の知識の所有者であってもならぬ。そ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、例によって、怪しいふしぎな伝説をぽつりぽつり物語っていた。不遇なアンドレ少佐が捕虜になった場所に生えている大きな木のあたりで、葬式の行列が見えたとか、哀悼の叫....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
墺軍はシュレージエンに進入した九万中僅かにその四分の一を掌握し得、大王は約四万の捕虜を得てシュワイドニッツ要塞以外の全シュレージエンを回復、平和への希望を得て冬....