掃出し[語句情報] »
掃出し
「掃出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掃出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
の納戸《なんど》で着物を畳みつけたり、散かったそこいらを取片着けて、埃《ごみ》を
掃出しているうちに、自分がひどく脅《おどか》されていたような気がして来た。
夕....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、何だ、帳場の親方も来りゃ、挽子も手伝って、燈の点く前にゃ縁の下の洋燈の破れまで
掃出した。何をどうして可いんだか、お前さん、みんな根こそぎ敲き売れ、と云うけれど....
「家」より 著者:島崎藤村
「ええ、今し方まで……」とお倉は笑いながら答える。 「オイ、稲垣君、君は細君を
掃出したなんて――今、細君が愁訴に来たぜ」と宗蔵も心やすだてに。 「いえ――ナニ....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
わって行く。何か起るに違いない。生活の残渣《ざんさ》や夾雑物《きょうざつぶつ》を
掃出して呉れる何かが起るに違いないという欣《よろこ》ばしい予感に、私の心は膨れて....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
蓋をして目張りを打つと、残った味噌と鋸屑は皆、海に投込んでしまった。アトを綺麗に
掃出して、海岸を流して行く支那ソバを二つ喰うと、知らぬ顔をして寝てしまった。 ....