掘出す[語句情報] »
掘出す
「掘出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掘出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
これより伴藏は志丈と二人連れ立って江戸へ参り、根津の清水の花壇より海音如来の像を
掘出す処から、悪事露顕の一|埓はこの次までお預りに致しましょう。 ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
て下さい」と二度叫んで見た、するとその男たちはちょっとこちらを眺めたがまた道路を
掘出すのであった、私は随分他人というものは水臭いものだ、死ぬといえば何はさて置き....
「科学上の骨董趣味と温故知新」より 著者:寺田寅彦
もし科学上の事実や方則は人間未生以前から存していて、ただ科学者のこれを発見し
掘出すのを待っているに過ぎぬと考える者の立場から見れば、このくらい古い物はない道....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
子の端の方へのそのそと歩いて行った。 「第五項、第六項、第七項と控えてはいるが、
掘出すとかえって蜂の巣をつついた様になります」とフランボーが答えた。「第一に鉛筆....
「穴」より 著者:岡本綺堂
者は、おそらく権七とおいねであったろう。父が想像した通り、かれらは何かの埋蔵物を
掘出すために、幾たびか忍んで来たらしい。権七は女房を殺して、どこにか姿を隠してい....
「丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
他の案内で見歩いた。 今は水田となっている元の丹那沼の中からは、時々|神代杉を
掘出すという事から始まって、土中から掘出し物をする話しが土地の者の口から出た。田....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
が二人ともこうなったのだから、三次は集って来た長屋の衆の口を合わせてそこから何か
掘出すよりほか探索の踏出し方がなくなった。お菊は稀に見る孝行娘で近所のお針などを....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
日拵えて翌日焼くと一晩の中《うち》に脂が顔を出して大層重くなります。焼いて中身を
掘出す時柔い処を捨てるに及びません。温い処へお砂糖をかけて戴くと結構です。最初の....