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「掛け替え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掛け替えの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ゃと申しまして、この新画の幅をくれたものでござりますから、さっそくこれと雪舟とを掛け替えて鳶頭とふたりでながめておりましたら、そのまに取りはずしておいた雪舟が、....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ことと存じますゆえ、なにとぞお慈悲を持ちまして、悪人にはござりまするがわたしには掛け替えのない心の思い人、大島弥三郎めをご寛大のご処分くださりませ。右あらあら書....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
れなく、いかがにあいなり候や、てまえせがれはただのせがれには候わず、天にも地にも掛け替えなき一粒種にて、日ごろ心だても優しく、他より恨みを受けたることなぞもとよ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
う、まちがいでなくばだれかのいたずらだろうぐらいに思いまして、そちらの二本めのと掛け替えておきましたところ、朝になると、また血が降っているのでござります。掛けれ....
岩石の間」より 著者:島崎藤村
番弱い弓をひいたが、熱心でよく当るように成った。的も自分で張ったのを持って来て、掛け替えに行った。 「こりゃ驚いた。尺二ですぜ。しっかり御頼申《おたのもう》しま....
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」より 著者:神西清
も暮らさなければならない。そしてもう一人の、若いうっとりするような、彼女にとって掛け替えのない男への恋心を、じっと殺していなければならない、……彼女は夫に眸を向....
映画時代」より 著者:寺田寅彦
説明者が同時に映画製造者を兼ねるのみならず、肝心のガラス板がやっと二枚ぐらいしか掛け替えがないのだから亮の骨折りは一通りでなかったろうと思われる。後には自分の父....
枯菊の影」より 著者:寺田寅彦
時に嬉しかったような事だけが、順序もなく浮んで来る。いったい自分は両親にとっては掛け替えのない独り子で、我儘にばかり育ったが、病気となると一層の我儘で手が付けら....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
とはない……実験してみましょう」 芳夫は脇卓のところへ行くと、巻枠《リール》を掛け替えて、スイッチをあけた。ドビュッシイの『金魚』のメロディに乗って、由良ふみ....
魔都」より 著者:久生十蘭
》に過ぎなかった。犯人だと思った皇帝は反対に被害者で、ダイヤモンドばかりでなく、掛け替えのない命まで強奪されかかっているのである。 皇帝の反対派、李光明一派の....
」より 著者:森鴎外
る。 朝晩はもう涼しくても、昼中はまだ暑い日がある。お玉の家では、越して来た時掛け替えた青簾の、色の褪める隙のないのが、肱掛窓の竹格子の内側を、上から下まで透....