掠り傷[語句情報] »
掠り傷
「掠り傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掠り傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
三度目に清水に呼ばれた時、古田の奴、狂言強盗で入りもしない泥坊に、ホンのちょっと
掠り傷を負わされて、ひどい目に遭わされたように見せかけ、残りの原稿をすっかり自分....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
唐草銀五郎であった。 深股の傷は、柘榴のように弾けている。ほかにも一、二ヵ所の
掠り傷があって、五体はむごたらしい紅に塗られていた。 「用意の金創は誰が持ってい....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
松は、指の先に薬をすくい取って、何のこだわりもなく、磋磯之介の襟をのぞきこんだ。
掠り傷ではあったが、寒風にふかれて黒く乾いた血が、糊のように下の肌着まで硬ばらし....