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採択
「採択〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
採択の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
るところがあった。ところが世界連合としては、これまで一向適切な具体的な平和手段を
採択することが出来ず、世界各地から非難を浴びつづけであったため、遂に思い切って、....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
というものは畢竟不用の部分にすぎないのである。 ○演出者によってあらかじめ計量し
採択せられたる「偶然」は、もはや「偶然」ではない。 ○十分なる理解と、十分なる信....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
聖にしてこれを崇拝するものにあらず。まず国民の任務を確認してこれに要用なるものを
採択し、もって国政上の大旨を定むるものなり。自由主義は個人の賦能を発達して国民実....
「青年」より 著者:森鴎外
している筈だというような態度を取って来る。そして一日の消遣策を二つ三つ立てて己の
採択に任せる。その中に例の如く une direction dominante ....
「宋慶齢への手紙」より 著者:宮本百合子
ょう。その日本帝国主義が、日本の人民生活をもまた壊滅させていることを。 新しく
採択された中華人民共和国の大憲章が、その第一章第六条、第五章第四十八条に「婦人を....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
は、オランダ代表が提供した「対独協力作家の追放問題」が圧倒的多数で大会決議として
採択され、ドイツ・ペンクラブの国際ペンクラブへの復帰は留保された。翌年の第二回大....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
値いしない。彼等は概念とは全く別な何物かを欲している。そこで例の自由な表象の方が
採択されるというわけなのである。概念は死んでいる、之に反して表象(観念)は生きて....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に掲出されている例は少なくない。甲に拠るか、乙を探るか、時代の先後によるか、その
採択に迷う場合もしばしばあったが、それは編者が随意に按排することにした。 一、支....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
して、退嬰そのもののごとく自港の奥に潜んでいた。三隻単位を捨てて、五隻単位主義を
採択したほどの墺海軍が、また何故に、損害の軽微な潜航艇戦にも出なかったのであろう....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
売が資本の賃貸によって行われると想像する。これらのもののうちから価値尺度財として
採択せられた物で表わしたこれらの物または用役の価格すなわち交換比率が偶然に叫ばれ....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
舎那仏を建立あらせられた。この記念碑的製作の様式についての民族的本能から来る美の
採択は恐らく劃期的なものがあったであろう。それは内、国家を統一し、外、国力を唐天....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
用い、トウササゲを副名としている。私の『牧野日本植物図鑑』にもゴガツササゲの名を
採択して用いてある。 大槻文彦《おおつきふみひこ》博士の『大言海《だいげんかい....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
し得る範囲についてすら、チェーホフがあからさまな意識をもって例えばソナータ形式を
採択したなどと想像することは、恐らく心ない穿鑿沙汰に過ぎないであろう。様式論の興....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ら、苦辛したのは構造や文章の形式や外殻の修飾であって、根本の内容を組成する材料の
採択、性格の描写、人生の観照等に到っては『浮雲』以後の進境を見る事が出来なかった....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
精神上のことばかりと解釈なさらずに、直ちに現実上、生活上のこととして、その長所を
採択なされました。御摂政中の万般の施設、そのいずれとして、この御見解より流出せな....