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採掘
「採掘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
採掘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
ミルキ国の地下には、金鉱が無尽蔵に埋没されています。あれをこの際向う一週間で全部
採掘するのです」 「誰が
採掘するのか。僅か一週間で
採掘するなんて、第一人手も足り....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
いか、その人を知らないかなぞと尋ねてみたが、さらに手がかりは得られなかった。硫黄
採掘場の風景画もとうとう私の手もとには届いて来なかった。 こうして二年三年と月....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
た。 昔、横井なに右衛門とかいう下の村のはしっこい爺さんが、始めてここの鉱山を
採掘した。それ以来、彼等の祖先は、坑夫になった。――井村は、それをきいていた。子....
「空想日録」より 著者:寺田寅彦
である。つまり言わば某陶工が帝展において金牌を獲たときにその作品に使われた陶土の
採掘者が「あれはおれが骨折って掘ってやった土をそっくりそのまま使って、そうした金....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
イ谷へついた。 一同はしっかりと空気服をしめ直し、地上へ下りた。車の中からは、
採掘具《さいくつぐ》がとりだされ、めいめいの手に一つずつ渡った。これは圧搾空気《....
「小公女」より 著者:菊池寛
書いてあったのでした。ある日、クルウ大尉の同窓生の一人が、印度に訪ねてきて、現在
採掘中のダイヤモンド鉱山が、順調に行けば非常な利益を挙げることになるので、クルウ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ャブランはオーギュスタン・エルスベルゼと結婚していた。ユリー・エルスベルゼは鉱山
採掘の任を帯びて、家族を連れてスペインへ行っていた。老ヴェールは妻を失って、パリ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
らなかった。そこの石炭の中に、滅びた日々の太陽が眠っていた。けれども身をかがめて
採掘しながら生を送って、そこからようやく出て来ると、身体は干乾《ひから》び、背骨....
「グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
粛な気持ちになった。――このトレヴォの過去にして来たこと――拳闘家、旅行家、金の
採掘者。――そしていかなる理由でこの不快なる船乗りの手にかかるようなことになった....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
した。この宝石の発見されたのは一昨年の正月の事であった。プレトリアという所に近い
採掘場で地下十八フィートの穴から見出された。その重量三千二十四カラット強で、従来....
「書記官」より 著者:川上眉山
有名な木島炭山、二十万とは馬鹿馬鹿しい安価だ。棄値に売っても五十万の折紙、毎年の
採掘高は幾十万円、利益配当の多いことはまず炭山にはほとんどまれで、その炭質の良い....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
した。 これは住友家の所有である別子銅山の二百年祭の祝賀のために、別子銅山より
採掘したところの銅を用いて何か記念品を製作し、それを宮内省へ献納したいというとこ....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
いる、その平地を総称して銀山平と呼ぶのである、会津藩の頃には只見川の上流で銀鉱を
採掘してかなり盛んであったらしい、近年にこの平の開墾事業が起って、各所に人家が出....
「審判」より 著者:カフカフランツ
な場所を捜していた。それを見つけると合図をし、もう一人がKをそこへ連れていった。
採掘石壁の近くで、そこには切られた石があった。二人はKを地上に置き、その石にもた....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
道河子の鉱山にたどり着いた。しかしどうも廃鉱らしい。ともかく金鉱とおぼしきものを
採掘し、草河口を回って全くの無一文で三週間ぶりに旅順へ帰ってきた。 あとで分析....