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採算
「採算〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
採算の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫車」より 著者:宮本百合子
名古屋の方から専門家を招んだりして暫く最新式な養鶏に熱中したが、眠っている村では
採算がとれなくて、しまいには雇い男がこっそり鶏を抱え出して飲んだくれたりする始末....
「生活のなかにある美について」より 著者:宮本百合子
るのだという話であった。しかし、そこに又むずかしいこともあって、商売である以上、
採算がとれるとれないのことが念頭にある。素人にとって何のちがいも分らない骨折りを....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しょうとも――手数をかけ、口銭をとり、そのうえ外国まで船づみを致しまして、それで
採算の儀が、どんなものでございますか、その辺の御意見は――」 「それは心配いたす....
「光は影を」より 著者:岸田国士
彼にはいつた。 「それや、いつたい、どういうわけなんです。僕の工場だけは、立派に
採算がとれているはずですよ」 「だからさ、結局、工場によつて成績が違うということ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
その全収穫の価格が、著しい下落を告げ、そして奨励金がなければ輸出は農業者にとって
採算がとれず、かくては国内市場の価格は、英国の農業者に適当な生産費を支払うには足....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
作家たちの立ちおくれについてまくし立てたりします。かと思うと、現代劇の公演が全く
採算が取れなくなっている状態やその理由や原因などの究明や解決法などを一切タナに置....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
する。第一に値段を考えて料理をするであろう。邪道であるけれども、商売上であれば、
採算のとれるようにするのが第一義で、料理は第二義。ここに堕落がある。しかし、仕方....