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「探勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

探勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
というよりもむしろ雪とか月とかで優れて面白く、三囲の雁木に船を繋いで、秋の紅葉を探勝することは特によろこばれていた。季節々々には船が輻輳するので、遠い向う岸の松....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
観を呈するに決まつているのである。 もつともひつぱり出すほうではもつぱら奇景の探勝を目的としているのであろうから、八さん熊さんがタキシードを着こなして手さばき....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
では有名な釣り人に案内されて、四月一日から開通された京慶線に乗って漢江の上流へ、探勝に行った。 その傍ら釣りもやろうというのであったが、まだ季節は早いと見えて....
西航日録」より 著者:井上円了
を一洗するに足る。ことに水清く山緑にして、わが国の山水に接するがごとし。ゆえに、探勝春余泝澗流、瑞湖風色入吟眸、水清樹緑山如活、始見泰西日本州。 (風景のすぐれ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ら旅客の眠りをさまして、案内嬢がいじらしい嬌声を張りあげる。瀞八丁から奥瀞までの探勝の美文は彼女のそらんじるまま口をついて出で、船体の震音とともに、一つの音楽に....